ライブスチームの運転


382. OS製5インチゲージ FORTE(フォルテ)   (その8)   (R1.5.22掲載)

  (その7の続きです)

運客中!!!
FORTE
FORTEが運客しています。 お客さまは、お父さまとお子さまのようです。


FORTE
 1周走行して、駅に到着しました。そして、焚き口戸を開けて、火室内を確認します。 投炭する前に、”火かき棒”を上手に使うといいと思います。私が火かき棒を使う目的は、次の4つです。

 @凸凹のある火床を平坦にならす。

 A灰を下に落とす。/灰を下に落ちやすくする。

 B火床の正確な厚さを知る。

 見た目は厚いように見えても、燃え尽きようとしているものの、かろうじて形を留めている石炭に、 騙されないようにします。火かき棒で火床を均し、正確な火床の厚さを確認した上で投炭すると、 投炭量を見誤りにくくなると思います。


 C火床の状態を確認し、前回の投炭量の良否を判定する。
 言い換えますと、前回投炭時に描いた火床の状態の予測と、実態との相違を確認します。 しかし、この予測は大変難しく、思ったように石炭は燃焼してくれません。 石炭の燃焼は”神秘な世界”です。

 はじめは(火かき棒使用の重要性を理解するまでは)、火かき棒の使用については、疑問を持ったことがあります。 火かき棒を使わなくても、そこそこ、火が焚けるからです。 しかしながら、ボイラー蒸気圧と水位の維持を、より確実に安定的にしよう(失敗する可能性を小さくする)と思うと、 火かき棒が必要になります。 OSさまや動輪舎さまが、ショベルだけではなく、火かき棒も販売しているのには、チャンと理由があると思います。

 しかしながら悲しいかな、 はじめは、”火室内が見えない”/ ”石炭の燃焼状態を認識できない”のです。 たとえ、火かき棒を使って火床を平坦にならそう、と思っても出来ないと思います。 でも、何度も何度も何度も何度も、”見たい”という意識を持って、火室内を見ていると、 少しずつ見えるようになって、出来るようになると思います。私がそうでしたから。


FORTE
安全弁が噴いており、快調なようです。 でも、折角作った蒸気を空気中に放出してしまうのは、もったいないです。 駅に停車中は、蒸気はブロアーのみでの使用にとどまりますので、安全弁が噴きやすくなります。 私は駅に到着する手前で、水面計とボイラー圧力計を確認し、 駅で停車中に安全弁が噴きそうであれば、フィードバックバルブを全閉して、 ボイラーに給水しながら、駅に進入しています。


FORTE FORTE
お客さまが乗車され、発車しました。 お客さまは、お父さまとお子さま二人です。 写真は坂を上り終え、直線になり下っていくところです。 なお、ウェールズ炭を焚いていますので、煙が見えません。


FORTE FORTE
ここは、花と緑のあふれる公園として整備されています。 写真は、線路脇の木です。紅い実は食べれそうですが、何という木なのでしょうか。


FORTE
本日の運客は終了です。お客さまが降車された後、乗用台車に予備の水タンクを乗せて、 回送していきます。


FORTE
スチームアップを行っていた場所に戻ってきました。


FORTE
走行中、焚いていたウェールズ炭です。私もこのウェールズ炭を使っています。


FORTE FORTE
左の写真は、運転室を公式側から見たもので、 右の写真は、運転室を非公式側から見たものです。 どちらも窓の部分が大きく開いていて、公式側のサイドタンクのハンドポンプの操作や、 非公式側のサイドタンク上のフィードバックバルブの開閉操作もやり易いです。 また、焚口の手前に障害物がありませんので、投炭もやり易いです。


(その9に続きます)  


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