ライブスチームの運転


415. 令和元年6月OS法隆寺運転会でのOS製クラウスの走行と修理  (その3)  (R1.9.14掲載)

  (その2の続きです)

クラウス
水面計のガラスパイプの交換を行っています。 写真は、取り外したガラスパイプと上下のネジです。 ガラスパイプが、こんなに汚れていたとは思いませんでした。 どうして、こんなに黒くなるのでしょうか?。


クラウス
上下のネジを水洗いしました。 このあたりに(→ →)、Oリングが入っているはずなのですが・・・、 見当たりません。先がとがったもので探してみましたが、よく分かりません。 まさか、”Oリングが入っていなかった???”。そんなことはありえません。


クラウス クラウス
そこで、針金を用意し、雌ネジの真ん中の穴に通しました。 ネジ同士は少し離しました。そして、台所に行き、ガスコンロの火を点け、 針金の先を持ち、2つのネジを火であぶります。すると、煙が出てきました。Oリングが燃えているのです。 ガスコンロの火を消し、ネジが冷めてから、Oリングの燃え残りを除去して、 水洗いしました。この方法が、適切な対処なのかは、分かりません。 以前、OS製コッペルの水面計のガラスパイプの交換時に採った方法です。


クラウス
新品のガラスパイプです。 ガラスパイプの左右が上下のネジで、ガラスパイプの上下のドーナッツ状のものが、 新品のOリングです。ネジの溝にOリングを入れます。


クラウス
新品のガラスパイプに交換しました。手に持っているのは、 取り外したガラスパイプです。


クラウス クラウス
新品のガラスパイプには、白を背景に赤のラインが入っており、見易そうです。


クラウス
次に行うのが、焚口戸の開閉の改善です。 力行中、投炭するため焚口戸ハンドルを引こうとしても、強い通風で焚口戸が引き付けられており、 開けるのに力がいります。そのうちに焚口戸ハンドルの止めネジ()が緩んでしまい、 開けられなくなります。 そこで、焚口戸の穴に針金を通して、その針金の穴()に引っ掛けて、開けています。 しかし、穴が小さくて、引っ掛けにくいことと、針金を誤って押してしまうと、穴の部分が火室の中に入ってしまって、 引っ掛けにくくなってしまいます。それを改善します。


クラウス
焚口戸を取り外した後、従来の針金を取り外しました。 そして、新しい針金を適当な長さに切って、焚口戸に取り付けます。 しかし、適当な穴の大きさにならず、また、左右不揃いの不格好になったりして、数回、作り直ししました。


クラウス クラウス
ようやく、出来ました。 引っ掛ける穴は、大きくて細長くしました。


クラウス クラウス
火かき棒の先端を穴に入れ、手前に引くと、焚口戸が開き、 押すと閉められます。針金を180度ひねりましたので()、 誤って針金を押してしまっても、穴が火室内に入ってしまうことはなくなります。


クラウス
ここまで出来たところで、お風呂場に移動して、水面計から水漏れが無いか、 ボイラーに水圧をかけて、テストしてみました。


クラウス クラウス
ハンドポンプでボイラーに給水し満水にし、 更にハンドポンプで給水し、左側の写真の通り、少し水圧をかけてみます。 すると、右側の写真の通り、水面計から水漏れがありましたので、 上下のネジ(← ←)を少し締めました。 締めすぎると、ガラスパイプが割れてしまいますので、注意して締めました。


クラウス
次に、公式側サイドタンクからの水漏れの防止を図るため、 ウォータータンクの取り付け直しをします。蒸気ではなく、水であり、圧力がかからないからと思い、 さほど気にせずに取り付けたのが、まずかったようです。 組立説明書でシリコンパッキン(バスコーク)を塗るよう、 指示されているところは、その指示に従いました。


クラウス
ウォータータンクを取り付け直して、組み立てました。


平成31年4月のOS法隆寺運転会での走行を終えて整理した、 今後に向けた課題の対処状況は、次のとおりです。
  課題1.乗用台車が地面と接触することの改善。
  対処状況:対処済(前部のフットプレートが床板の下に付いていたものを、 床板の上に付け直した)

  課題2.公式側サイドタンクからの水漏れの防止
  対処状況:今回、ウォータータンクを取り付け直しをしました。但し、未テスト。

  課題3.長時間運転に向けてのサイドタンクへの給水方法の検討
  対処状況:1.5リットルのペットボトルを満水にし、 乗用台車の私の後ろに積載することとしました。が、更なる工夫を要します。

  課題4.水面計が見づらいことの改善
  対処状況:今回、ガラスパイプとOリングを新品に交換しました。

7月と8月は、OS法隆寺運転会はありませんので、9月の運転会に参加させていただき、 実際に走行してみて、課題の解決状況を確認したいと思います。
 


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