(その3の続きです) オーナーさまが運転しています。ボイラー蒸気圧は、4kgf/cm2を超えているようで、
快調です。 駅で停車しました。営業列車に乗りに来た、
写真右上のお子さまが興味深くC57を見ています。 火かき棒で火床を均し、ショベルで数杯ウェールズ炭をくべます。そして、発車します。
今度は、所属する倶楽部のメンバーの方が運転してみます。 駅で停車しています。午後の太陽光線がC57を照らしています。
しばし、みんなで撮影タイムを楽しみます。 私も運転させていただきました。基本的な運転操作方法は、
OS製の機関車などと同じだと思います。
発車する前に焚口戸を開けて、火かき棒で凸凹な火床を均すと共に、
正確な火床の厚さを把握します。そして、適当な量の石炭をくべます。
この適当な量がポイントです。多くても少なくても、よくありません。
停車中ですので、もちろんブロアーバルブは少し開けて、通風を効かせます。 発車したら、一般にブロアーバルブを全閉しますが、
このC57においてウェールズ炭を焚く場合は、
走行中も少し開けておいた方が、調子がいいです。
特に、今回のように単機で走行する場合、ブラストだけでは通風が足りないように思っています。 営業列車が走行していますので、追突しないように、走行の妨げにならないように注意します。
また、走行中、ボイラーの水面計と圧力計を常に注視します。 ボイラーの圧力計と安全弁をよく見ていると、
ボイラー蒸気圧が上昇の方向なのか、一定なのか、下降の方向なのか、分かります。
このC57の場合、軸動ポンプのフィードバックバルブを常に全閉していても、やや給水が不足するので、
ボイラー蒸気圧が上昇の方向のとき、ハンドポンプでも給水して、水を作ります。
特に下り勾配走行時は、蒸気の使用量が減少するので、給水のチャンスです。 このC57の加減弁は、テコ式です。テコ式の場合、開閉の微調整をするには、
コツがいります。テコハンドルを単独で操作するのではなく、
手のひらの一部を運転室の屋根などに置いて、
そこを支点にして、
テコハンドルを操作すると、いいと思います。 走行を終えたC57
今回は、何度も問題が発生しました。@テンダー部とエンジン部との連結ができない。
Aハンドポンプの不調。B電動ブロアーがない。C先輪の脱線。
でも、オーナーさまと工夫をしながら一つひとつ乗り越え、走行まで至りました。
終わり良ければ総て良しということで。オーナーさま、ありがとうございました。 |