ライブスチームの運転


472. 令和元年12月 パーパス製 5インチゲージ C57 (その4)  (R2.4.4掲載)

  (その3の続きです)

  
オーナーさまが運転しています。ボイラー蒸気圧は、4kgf/cmを超えているようで、 快調です。


駅で停車しました。営業列車に乗りに来た、 写真右上のお子さまが興味深くC57を見ています。


  
火かき棒で火床を均し、ショベルで数杯ウェールズ炭をくべます。そして、発車します。 今度は、所属する倶楽部のメンバーの方が運転してみます。


  
駅で停車しています。午後の太陽光線がC57を照らしています。 しばし、みんなで撮影タイムを楽しみます。


私も運転させていただきました。基本的な運転操作方法は、 OS製の機関車などと同じだと思います。 発車する前に焚口戸を開けて、火かき棒で凸凹な火床を均すと共に、 正確な火床の厚さを把握します。そして、適当な量の石炭をくべます。 この適当な量がポイントです。多くても少なくても、よくありません。 停車中ですので、もちろんブロアーバルブは少し開けて、通風を効かせます。


発車したら、一般にブロアーバルブを全閉しますが、 このC57においてウェールズ炭を焚く場合は、 走行中も少し開けておいた方が、調子がいいです。 特に、今回のように単機で走行する場合、ブラストだけでは通風が足りないように思っています。


営業列車が走行していますので、追突しないように、走行の妨げにならないように注意します。 また、走行中、ボイラーの水面計と圧力計を常に注視します。


ボイラーの圧力計と安全弁をよく見ていると、 ボイラー蒸気圧が上昇の方向なのか、一定なのか、下降の方向なのか、分かります。 このC57の場合、軸動ポンプのフィードバックバルブを常に全閉していても、やや給水が不足するので、 ボイラー蒸気圧が上昇の方向のとき、ハンドポンプでも給水して、水を作ります。 特に下り勾配走行時は、蒸気の使用量が減少するので、給水のチャンスです。


このC57の加減弁は、テコ式です。テコ式の場合、開閉の微調整をするには、 コツがいります。テコハンドルを単独で操作するのではなく、 手のひらの一部を運転室の屋根などに置いて、 そこを支点にして、 テコハンドルを操作すると、いいと思います。


走行を終えたC57
 今回は、何度も問題が発生しました。@テンダー部とエンジン部との連結ができない。 Aハンドポンプの不調。B電動ブロアーがない。C先輪の脱線。 でも、オーナーさまと工夫をしながら一つひとつ乗り越え、走行まで至りました。 終わり良ければ総て良しということで。
 オーナーさま、ありがとうございました。
 


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