ライブスチームの運転


5.惰行走行について  (H27.11.11掲載)

 所属する倶楽部のメンバーの方々のご厚意で、 メンバーの方が所有されているライブスチームを運転させていただく機会に恵まれています。 ありがたいことです。そうして、さまざまな蒸機を運転してみると、他機との違いを感じることに出くわします。 今回は惰行走行について記します。

○通常、下り坂では加減弁を絞って惰行走行することができます(少し加減弁を開けておきますが)。 但し、シェイなどのギヤードロコは惰行しません。
  たとえ下り坂であっても加減弁を開けないと走りません。試してみればすぐに分かります。OSマウンテンは 通常のエンジン形態ですが、第4動輪の車軸の回転運動を歯車によりフレーム中央のシャフトを経て、テンダの車軸を回転させているため、 惰行しづらいです。加減弁を絞ると、エンジンブレーキがかかったように速度がおちます。 いや、これはエンジンブレーキか??

アスター製 阿里山シェイ
阿里山シェイ

○実物では下り坂で惰行走行する場合、バイパス装置を開けて、シリンダ内のピストンの前後を通じるようにして、 背圧が生じないようにし、また、シリンダードレンコックも開けているようですが、模型ではバイパス装置は一般に 付いていません。
  バイパス装置が無い代わりにシリンダードレンコックを開けたらどうかと考えましたが、 外気を吸い込むことにより、@シリンダ内部が冷やされるのではないか? A異物を吸い込むことにならないか?、 懸念され、結局、バイパス装置の代わりにはならないように思われます。

〇もっとも、実物の世界と違って、長く続くような下り坂はほとんどないでしょうし、また、 牽引重量が実物より、はるかに軽いので、さほど転がる訳でもなく、バイパス装置が無くとも支障がないのだろうと思います。


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