ライブスチームの運転


58. 5インチゲージ C571  (その9)  (H28.4.10掲載)

  (その8の続き)

C57の下側 その9 / 従台車、灰箱
C57の下側 その9 / 従台車、灰箱
 写真の右側が機関車の前で、左側が後ろです。以降の写真も同様です。
は従台車の回転の支点です。従台車の上には火室があります。広い火室ですので、 OS製コッペルと違って、火室の前部にも意識的にしっかりと投炭しないといけません。実物同様、 火室の後方から前方に傾斜(前方が低い)していますが、火室の縦方向が長い(約23cm)ので、 焚口から前方の石炭の燃焼状態を見るには、頭を低くしないと見えません。そのぐらい長いのです。 火室内の”全面”にわたって活発に石炭を燃焼させないと、蒸気圧を維持することができないことは、 機関車の大きさにかかわらず概ね同じに感じます。


C57の下側 その10 / テンダーとの連結付近
C57の下側 その10 / テンダーとの連結付近
 は汽笛だと思われます。たぶん。汽笛はパイプ2本?で構成されているのでしょうか? は機関車とテンダーを連結する、中間引棒(ドローパー)です。 写真の左端には、わずかにテンダーの車輪が写っています。


C57の下側 その11 / テンダーのボギー台車(前側)
C57の下側 その11 / テンダーのボギー台車(前側)
 はボギー台車の回転の支点だと思われます。 は枕バネです。実物同様に作りこまれているようです。


C57の下側 その12 / テンダーのボギー台車(前側)
C57の下側 その12 / テンダーのボギー台車(前側)
前の写真の少し後方です。


C57の下側 その13 / テンダーのボギー台車(前側と後ろ側)
C57の下側 その13 / テンダーのボギー台車(前側と後ろ側)
テンダーの真ん中あたりです。


C57の下側 その14 / テンダーのボギー台車(後ろ側)
C57の下側 その14 / テンダーのボギー台車(後ろ側)
レールの補強棒の影になっていますが、はボギー台車(後ろ側)の回転の支点だと思われます。 写真の左端に自動連結器が見えます。


C57の下側 その15 / 最後部
>C57の下側 その15 / 最後部
C57の最後部です。自動連結器も精巧に作られています。



 さて、このC57を蒸気圧を維持して長時間にわたって走行する上のポイントを整理して、本テーマの締めくくりとします。

<5インチゲージ C57運転のポイント>
 ○広い火室を全面にわたって石炭を活発(真っ赤)に燃焼させる。そのためには、火室前部や左右部も注視して投炭する。
 ○ショベルは火室見合いの大きいものを使用する。
 ○ウェールズ炭を使用する場合は、常時(走行中も)、ブロアーバルブを少し開けておく。
余談ですが、以前、東京・世田谷公園のC57が石炭焚きで走っていたとき(今はバッテリーのようです)、 大変長い煙突を付けていたのは、通風不足を補うためだったのではないかと思います。
 ○フィードバックバルブは常時全閉しておく。それでも給水が不足するなら、ハンドポンプからも給水する。
 ○圧力計、水面計は常に注視する。
このC57に限ったことではありませんが。
 ○安全弁の噴出は、約6Kg/cmが適当です。これ以上、高圧にすると、動輪が空転しやすくなり運転しづらくなります。
 ○”その6”で紹介しました走行映像では最大、乗用台車4台、乗客数10数名でしたが、もっと牽引する力があります。 が、列車が重くなるほど、停ろうとしても後ろの乗用台車に押されますので、速度の出しすぎに注意し、 前方の列車に追突しないよう、早め早めにスピードダウンする。両足を地面につけて踏ん張っても絶対停まりませんので。
「安全第一」で運転します。

>C57の前部
製作されてから30数年経っているかと思われますが、 多くのお客様にご乗車していただき、快走した「C571」。お疲れさまでした。
 


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