ライブスチームの運転


7.パーパス製 5インチゲージのC57のこと  (H27.11.12掲載)

 もう30年以上前でしょうか、5インチゲージのC57、メーカーは静岡県のパーパス(高木産業)。 たしかTMS誌の広告で見た記憶があります。そして、その機関車に出会えるとは夢にも思っていなかったのですが、 2013年2月、倶楽部のメンバーが所有するそのC57に出会えました。動輪舎製のC56は見たことがありましたが、 C56よりもずっとずっと大きいC57。実物に忠実に作られており、見事なボックス動輪!!

5インチゲージのC57

 でも、ライブスチームとして走らす、運客するとなると、いくつかの課題がありました。

  ・安全弁の調節
   そのままでは8〜9Kg/cmまで吹かないので、6Kg/cm程度まで下げる。

  ・ブレーキ
   機関車本体に付いている蒸気ブレーキでは動輪をロックしてしまい、機関車は滑走してしまう。
   その代わりにテンダーにフット(足)ブレーキが欲しい。

  ・連結
   運客台車とテンダーとの連結方法の検討(テンダーは自動連結器で、運客台車は板の連結のため)

  ・軸動ポンプの改善
   通常、ライブスチームでは実物には無い軸動ポンプが付いています。給水量の調整のため、 フィードバックバルブが付いていますが、この機関車にはボイラーへの給水接続点に逆止弁が付いていないため、 フィードバックバルブを開けると、ボイラー内の蒸気が噴出してしまいます。 ので、常にフィードバックバルブは全閉しておかなければならず、給水量の調整が実質できないのです。

  メーカーがライブスチームとしての経験がたぶん少なかったため、このような課題が生じたのではないかと思います。 でも、実物同様の見事なプロポーションは素晴らしく、よくできていると思います。

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