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斜視手術について

 斜視の手術方法ですが、これも施設によって異なります。内斜視外斜
がどういう状態かを、お話しましょう。物を見るには、筋肉がバランス
く動かなければ、いけません。
 ところが、バランスをくずした状態が斜視です。つまり内側を見る力が強
いのが内斜視で、外側を見る力が強いのが外斜視です。そのことは、その
まま内直筋(内側を見る筋肉)と外直筋(外側を見る筋肉)の力関係になり
ます。ですから、内斜視では内直筋を弱めて、外直筋を強めれば良いこと
になります。外斜視の場合はです。内直筋を強めて、外直筋を弱めれ
ば良いことになります。
 では、どうやって、強めたり、弱めたりするのでしょうか?
輪ゴムと同じように考えてください。ピンと張れば、弾力がつきます。緩め
れば、力がなくなります。ですから、目の筋肉をはずして、ついていた位置
を変えます。筋肉を一部切って、同じ位置に縫い直すのを、前転といいま
す。筋肉の長さは、そのままで、ついていた位置をさげる(後にする)のを
後転といいます。 小学校の時前転(前まわり)と後転(後まわり)というの
があったのを、憶えてますか?苦手・得意は別として、それと同じ様に、目
についている筋肉を動すわけです。
 では、一般的な後転法について、お話します。一つの目の筋肉で強め
るのと弱めるのを、両方する方法です。つまり内斜視では内直筋を後転
(後ろにする)して、外直筋を前転(一部切って、同じ位置に縫い直す)しま
す。外斜視の場合はです。内直筋を前転して、外直筋を後転します。
 ほかに、後転だけする方法や前転だけする方法もあります。期間をおい
て、反対の目に同じ方法を追加することもあります。
下イラストを参考にし
てください。

 平成13年7月18日作成
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