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網膜裂孔・網膜剥離(2)

(3)治療
 一度はがれてしまった網膜を直すのには、
手術しかありません。
 ここでは、浸襲が少ない(目をあまり傷めない)手術方法について説明します。
 他に目の中から直す
硝子体手術という方法もあります。
 ほとんどの網膜剥離には、網膜裂(円)孔が存在することは話ました。
 その網膜裂孔を塞げば、網膜剥離は直ります。しかし、一度離れてしまうと網膜と脈絡膜
 との間にドンドン液(
網膜下液)が貯まってしまいます。動けば動くほど液は貯まります。
 ですから、早く入院してまず安静にします。

 手術は、液が沢山あった場合は抜いた(
排液)あとに、孔の所を凍らせたり(冷凍凝固)、
 焼いたりして(
ジアテルミー凝固)、孔を塞ぎます。
 さらに、外側から
ベルトを目の筋肉の下に巻き(強膜内陥術・輪状締結術)網膜と脈絡
 膜とを近づけてやります。
 また、目の中に空気(
ガス)をいれて中からも近づけたりします。
(図2)手術方法 (写真3)強膜輪状締結術後
先ほどの患者さんは、安静にしてもらい手術して、ベルトを全周に巻く方法で治りました
(図2,写真3)。写真には、もとの位置に戻った網膜が写ってます。

しかし、網膜裂(円)孔だけでしたら、下図のようにレーザー治療で網膜剥離になるの
を、防ぐことができます。診察を受けて、危ないところがあったら治療しましょう。
レーザー治療は、外来でもできて普通は、
15分前後で終ります。


          
  
コンタクトレンズ使い治療する。
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網膜裂孔を囲むように、レーザー光線で打ち付ける