ホームフェルメール作品訪問の旅(アメリカ編)メトロポリタン美術館(1)

メトロポリタン美術館(1)

 世界有数の美術館であり、もっとも沢山の『フェルメール作品』を所有する美術館、世界最高峰の美術館に到着したのは、12月28日のことでした。

29日9時30分の開門前でも沢山の人が並ぶ

 メトロポリタン美術館が、12$(1500円)、フリック・コレクションも同じ値段でした。メトロポリタン美術館は、当日のバッチさえつけていれば、再入場できるので、得かな、と思いました。28・29日といったので、2色(黄土色とピンク色)のバッチをゲットしました。「何色あるのだろうか?6色なら(月曜日は休み)、次の時、同じ曜日に行けば、無料?」なんて考えたのは、不謹慎でしょうか\(^o^)/。


 ここでも、やはり、本で見るのと、実際に観たものが違うということを痛感しました。実際に観ると、新しい発見が本当に沢山ありました。ここでは、実際に撮った写真を使って説明したいと思います。フラッシュ厳禁でしたのと、あまり一眼レフに慣れてなかったこと、などからあまり奇麗ではありません。我慢してください。ちなみに、ワシントン・ナシュナルギャラリーで撮った、写真は、ほとんど全滅でした\(^o^)/。


 メトロポリタン美術館は、二つに分けることにしました。最初は、『窓辺で水差しを持つ女』・『少女の頭部』・『リュートを弾く女』についてコメントします。下記写真を見てください。3作品が並んでます(向かって右から、『窓辺で水差しを持つ女』・『少女の頭部』・『リュートを弾く女』です)。

メトロポリタン美術館の並んだ3作品


作 品 名 画  像 コ メ ン ト
窓辺で水差しを持つ女
凄い期待を持って、臨んだだけに、最初観たときは、このソフトな作品に、すこしがっかりしました。欠点ばかりが、きになりました。


1.女性のスカートは、紺色に雑に塗られたように見えました

2.掛け軸の棒が、青色なのがおかしい

3.掛け軸の絵が雑


など、でした。ところが、長く観ていると、良いところがダンダンでて来て、最後は、満足させられました。
まずは、女性の優しい眼差しに、うっとり、させられて来ました。


魔法にかけたれたのかもしれません。
窓から光が入って来る描写が、素晴らしい!絵の上と下で、かなり違います。


女性の袖口も奇麗に描かれてます。


窓を持つ右手と腕の光の濃淡の描写に、(○o●;)ました。
一番凄かったのは、水差しの部分です。水差しを持つ左手が柔らかく描かれてます。そして受け皿には、その持った腕の袖口の反射の部分まで描かれてます。これは、凄いことです。ここまで、緻密な描写は、考えられません。

受け皿の下方にはには、机のテーブルクロスの反射も、見事に描かれてます。
少女の頭部



この作品は、思っていた以上に良かったです。明るいし、理知的で、きりっとしまった唇が魅力的でした。


グレイの衣装が、少しおばさんくさくて、ふさわしくない気もしました。


本で観るより、素晴らしかったです。hidamariさんに謝らなければならないと思いました。
真珠の耳飾は、思ったよりずっと大きかったです。本で見るのとは、違いました。ただ、影の部分なので、目立たないだけでした。


不思議だったのは、耳の後方の黒い太い線の部分です、これは、髪?、それともターバンの模様でしょうか?
実は、目の部分には、疑問を持ちました。


右目の瞳(黒目)は、正円形でありません。縦長の楕円形です。そういう病気の人もいますが、まずあり得ないことです。


左目の光の反射が描かれた、白い部分が結膜(白目)とつながっていました。ありえないことです。


仕事がら、気になりました。悲しい性です\(^o^)/。
リュートを弾く女




この作品には、色々な思いを抱いてました。そして、その思いは、解決することはありませんでした。


作品がやはりかなり、痛んでいたのだと思います。


新しい発見としては、

1.窓のカーテンの色が紺色であり、フェルメール作品の中でも珍しい

2.背景の地図は丁寧に描かれている

3.机の上の本と、足元の本の大きさが、かなりことなり不自然

以上などです。

リュートに弦が描かれていません。調律をしているのか、弾いているのか、判断に苦しむこころです。
ただ、そういうことを割り引いても、女性の見開いた目は美しく、ネックレスやイヤリングもステキです。

ドキドキします。イスのライオンの飾りも上手く描かれてます。

写真手ぶれしています。申し訳ありません。

 

 次のページでは、残ったメトロポリタン美術館のフェルメール作品、『信仰の寓意』と『眠る女』について、コメントしたいと思います。

 

ホーム   戻る