上等な
暇つぶし
中国の物語が好きだという人は多いと思う。私もその一人である。
三国志・西遊記・封神演義等 雄大な構成・奇想天外な話、そして仁有り、徳有り何度読み返しても倦く事がない。その中で中国四千年の歴史と共に伝わる民話奇談もすこぶる特徴がある。
その多くは短編で、終わりはぶっつり切れて、後は読者の想像にまかせるという感じで 読後に勝手に物語を作って楽しめるので有る。
以下は、中国かぶれの私の頭からポロッと出てきた 花園町の怪談である。
大寒の頃のとてもしばれた夜、花園町のスナックもそろそろ看板の時間となり、フラリと家路についた。
矢鱈(やたら)な寒さに用を足したくなり、雪道を幸いに横の雪山に向かったが 寒さに当たったか小倅(こせがれ)不甲斐なくも縮まっており出てこない。
その時、後ろから可愛い声で
「私でよければお持ちしましようか」
という声がした。驚いて振り返ると、白いオーバーを着た美人、にっこり笑って又、「お持ちしましょうか」と言う。喫驚して、眺めたら あら不思議 この美人雪山に吸い込まれる様に消えてしまった。
花園町の怪談「お持ちしましょうかお化け」の話である。
「お持ちしましょうか」 お化けの話
※この文章は
小樽・後志エリアタウン情報誌
「月刊ラブおたる」に掲載されています
会計 L北村猪之助
昭和16年稲穂国民小学校へ入学、最初に机を並べたのが石原裕次郎だった。
小樽運河の畔で生まれ未だこの場所で暮らしているのは、自分だけという秘かな自負である