上芸・並芸



  雪割草に限らず、趣味植物は「芸」をしているとか、していないとかいった言い方がある。結局のところ、花なら花、葉なら葉で、その個体がどの程度個性的かということを言っているのであろう。たとえばここに上げる雪割草の金魚葉といわれる芸についても、金魚の度合いが物を言う。度合いが高いと「上芸」とか、低いと「並芸」とかいう言い方である。
  上の写真の金魚葉は「並芸」だろう。何が金魚かといえば、竜金などの三烈した尾びれのような形をしているので「金魚葉」ということか。




  この個体は金魚葉のなかでも「上芸」の部類ではないかと思うのだが、より金魚の尾びれに近い形をしているかというと、そうでもなさそうである。この個体などは、金魚葉でありながら「獅子葉」の要素も持ち合わせているとも言えそうである。つまり、「並芸」よりも金魚の尾びれに似ているかというとそうでもナイ。見方によって基準はマチマチということか。