Kさんの雪割草
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 2007年春、白鳥の飛来する町にKさんを訪ねました。Kさんの栽培場は6畳間くらいのフレームと外の棚です。フレームの中には親株、外の棚には初花を待つ実生ポットが並んでいました。フレームにお邪魔して、まず目を引いたのが、濃紅の二段花です。見回すと二段咲きの雪割草がとにかく多い。中に作の良い三段や千重の変化花が若干混じっています。お話をお伺いすると、もうだいぶ前から濃色の二段咲きに傾注されて交配を繰り返されていらっしゃるとのこと。以下に並ぶのが、現在進行形の作品であり、Kさんが撮影された写真です。写真も赤い色がきれに出ています。
 交配を行うということは、自分の美意識で、作出したい花のイメージを作り上げ、それに向かって交配を繰り返すということだと思います。それは分かっているのですが、花の開花時期が合わず行き当たりバッタリの交配を繰り返してきたように思います。考えようによっては確立の低い博打ですネ。
 Kさんにお会いして、思ったのは、私メ等のような個人趣味家は時間も施設も限られているわけですから、作り出したい花のイメージをシッカリ持って、目標を絞った交配を行わないと、忙しいばかりで良い結果は得られないということです。ご覧いただくように1つの目標を追う過程で、思いもよらない花はいくらでも出てくるようです。Kさんもおっしゃってましたが、そのあたりが雪割草の交配の難しいところでもあり、楽しいところなのかもしれませんネ。

 前置きはこれくらいにして、ごユックリKさんの世界をご堪能ください。



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