大株の植え替え

平成16年10月11日記す

 雪割草を植え替えてもう10年ほどになりますが、何年経っても上手くなりません。鉢数が多くて1つ1つ丁寧にできないといったことなのかもしれませんが、鉢を開けてみて去年の仕業にガッカリするといったことがあります。特に根が多い株や芽数の多い大株などは難儀です。

 大株の定義というのが何芽以上かというのは定かではありませんが、植え難さで言うと5芽を超えるとチョット気を使い始めます。生育度合いにもよりますが、マアその辺を大株の基準として、今回は大株の植え替えについて思うところを記して見ましょう。

  


  チョット間延びしてしまった観は否めませんが、一応大株の部類でしょう。鉢は4.5号だったかと思います。年に1回の植え替えで、まだ鉢土の表面はそんなに汚れていません。




  鉢土の表面はきれいなようでも、株を鉢から抜いてみると、前年の葉茎の残りや、芽を覆うハカマとでもいうのでしょうか、芽の間にそうしたゴミが詰まっています。それが1年の水遣りで腐っていたりで、あまり良い状況とは言えません。




  そうした芽の間に詰まったゴミをキレイに水で洗い流して、芽と芽の間を清潔にしてやります。このとき、芽と芽の間隔を少し空けてやるようにしてもよいでしょう。そうすることで用土が芽の間にまで入り込みます。





  ところで、大株になって喜んでいると、いつのまにか全ての芽が痩せてきて、回復不能になるまで傷んでしまう場合があります。原因は次のようなことだと思います。

  @根が多くなり過ぎて、根の間に十分用土が入らないまま植え込んでしまうので、十分な養分が芽に回らない。
  A芽が詰み過ぎているため、芽と芽の間のゴミが腐ってしまって、根茎に悪い影響を与える。

  どちらも、1芽株では起こりえないことです。

  @に対しては株をひっくり返して根を十分に広げ、その上に細粒用土を乗せ、根の間に詰め込むようにして抱かせて鉢に置きます。上から用土を入れて、箸などの棒を根を押しつぶさないようにソッと用土に差し込んで、細かく振動させて用土が行き渡るようにします。

  Aに対しては、芽と芽の間を広げてゴミを取り、キレイな水で洗い流す。あまりに混んでいる場合は思い切って株を分けてしまいます。そうして鉢に植え込みます。大株とは言えないかもしれないが、別株なので大株のときよりも用土が満遍なく根の間に入り込みます。

  今年は芽の周りに炭の粉を施しました。芽の間のゴミが腐るのを防止する意味と、株分けした傷口の手当ての意味もあります。サテ来年の結果はドーでしょうか。