聖女 ダブルフェイス



 発売している会社「ケイエスエス」を見ると、このようなオリジナル(らしき)脚本によるビデオを多数製作しているところである、だからなのか、作品のまとまり具合は、けっこう良い。(それはそうと、ミナミの帝王シリーズがあるじゃないか。どうでもいいけど)

 フーミンのビデオ映画ということでは、最初期の「プリティーガール」「プリティーガール2」「サディスティック・マーリア」などと比較することになるだろう。じつは、これらの作品は、「フーミンが出演していなかったら全く意味が無いもの」である。それほど、内容は貧弱で、フーミンがいなけりゃ、見ているほうが恥ずかしくなるような出来である。いや、フーミンに限らず、演じている俳優さんたちは、恥ずかしくないのかと思ってしまう。「ぷるぷる」はさすがにマシだったし、「ビッグ・ボス」は、さらにマシであった。さすがに、今回の「聖女」は、そんな、最初期のビデオのようなものではないので、安心してほしい。

 商売上、「エロチック」などと銘打っているが、じつは、ほとんどそのようなことはない。R-15指定になっているのは、ほんの一部で「お約束」的シーンが展開されているからにすぎないのだ。それもフーミンではなく、他の女優さんだ。したがって、その部分さえ無ければR-15指定にはならないが、実際の話、たとえ無くても(ごまかしても)筋書きへの影響はほとんど無いといっていいだろう。「エロチック」というのは、単なる煽り文句であって、内容は、しごくマジメなドラマなのだ。
 内容は推測がつくと思うが、簡単に言うと、マンガ家の北条司がいかにも書きそうな短編である。プロポーション抜群の女性が、裏稼業をしていて、なぜだか器用な男がサポートするという、彼にしてはありがちなキャスティングなのである。「キャッツアイを彷彿とさせる」などとあるが、それは、筋書きも含んでのことといえよう。仕事を終えると「カード」を残していくところも、同じだ。ただし、筋書きとしては、おそらく北条司のほうがエロチックなシーンは明るく朗らかにして、うまくまとめたに違いない。さもなくば春を売る女性ではなく、少女を登場させたかもしれない。ただし、演技がうまい子役を探すのがかなり難しいかな。あまり脚本にばかり目を向けるのはいけないが、あまりに類似というか本家っぽいものがあるために、こうなってしまうのは残念だ。75分という時間サイズなので、こじんまりとまとめるしかないのは仕方が無いだろう。もうちょっと長く見たかったのは、本音である。筋書きも、ひとひねりする余裕ができるし。

 フーミンの役どころは、保母さん兼ねずみ小僧だ。途中、ホステスに扮する場面もある。人によっては、セクシーな場面ばかり期待するかもしれない。その場合には、ホステスさんの場面は店そのものが暗めなので、不満かもしれない。セクシーなホステスさんのいでたちもさることながら、保母さん役は、設定としても、年齢的にも、はまっていると思うし、演技もきちんとできている。暖かい雰囲気で、昼のお仕事やホステスの面接の場面では、夜のねずみ小僧をするように見えないキャラクター。好演と思った。ある監督は、フーミンには悲しい役回りをさせたいとか言ったようであるが、ここでの保母さんなどの明るい役が、私にはうれしいのである。笑顔とともに、明るい声が聴きたいのですよ。うれしかった。無論、初期の「プリティガール」のような、ぎこちないところは無い。キャスティングとしては、年齢的には、あまりに若いと「女ねずみ小僧」の役には相当無理が出てくるし、保母さんの役もできなかったに違いない。これらの役柄は、相応の年齢が必要と思う。裏稼業の女ねずみ小僧は、私としては、どうも、「お銀さん」(由美かおる)を連想せずにはいられなかった。脱いでよし、演じてよし、容姿もよし、ということだ。そんな女優さんに育っていってほしいものだ。
 共演の菊地さんは、若いにもかかわらず、年齢を意識させない演技。役柄上、もう少し年上でなければならないはずが、見ている間は不自然さを感じさせなかった。あとで考えて、30歳越えでなければならないと思いついた。北川さんも、お約束シーンはともかく、きちんと出来ていたと思う。

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↑豊かな胸に惹きつけられます。
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↑照れ笑いが、可愛いです。
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↑こんな衣裳はイヤだなあ、という表情の場面です。
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↑秘密のネタを手に入れ、ほっとした一瞬。
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↑育てた子供(というか妹like)とのお別れシーン。
(2005.6.10 改訂)