有機凝結剤

スラッジヘール1 スラッジヘール2 スラッジヘール3
PAC(左)960mg/l、D490を20mg/l添加フロック      →     アニオン高分子凝集剤3mg/l添加後      →    沈降後、濁度はどちらも0.0、色度は左が1.5、右が0.5
スラッジヘール4
スラッジ量はPACが200ml/500ml、D490は100ml/500ml

有機凝結剤で凝集スラッジを減らす
凝集処理は硫酸バンドやポリ塩化アルミニウム(PAC)などの無機凝集剤が多く使われます。
このような無機凝集剤は排水中で加水分解をして水酸化物を作り水中のコロイドを凝集させます。
水酸化物の生成時に排水中の水酸基(-OH)を多量に消費しますので苛性ソーダなどでアルカリ
の供給が必要になります。また水酸化物の生成はそのまま凝集物(スラッジ)が増加することになります。

有機凝結剤は無機凝集剤の数10分の一の添加量で凝集出来、水酸化物も生成しませんので
上記写真のようにスラッジ量は容量で5割の減量、乾燥重量で2〜3割の減量になります。
凝集にはpH調整も必要がありませんので、苛性ソーダ等も必要ありません。
また一次凝集時のフロック量も少ないのでアニオン高分子凝集剤の量も減らすことが出来ます。

有機凝結剤は少ない添加量で凝集できますが、過剰添加の場合は処理が悪化します。
1%(水で任意の濃度に希釈出来ます)の水溶液にして適正な添加量(数ppm〜30ppm)でお使いください。
無機凝集剤と自由に併用(混合も可)することが出来ます。

有機凝結剤にはポリアミン系、ポリダドマック系、ジシアンジアミド系があります。
最適な品目、添加量を机上テストで設定しますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
ポリダドマック系
銘 柄
有効成分(%)
粘度(cps)
分子量
D490
40
1000-3000
10万
D570
20
200-500
25万
D670
20
700-1000
40万
D685
35
3000-5000
40万
D95
100
ビーズ状
 
80万
D95H
100
ビーズ状
 
160万

ポリアミン系
銘 柄
有効成分(%)
粘度(cps)
分子量
PA300
50
20-40
1万
PA499
50
80-100
6万
PA799
50
200-400
12万
PA999
50
600-1000
25万
PA1299
50
5000-9000
100万

ジシアンジアミド系
銘 柄
有効成分(%)
粘度(cps)
分子量
DR120
50
10-400