有機凝結剤で凝集スラッジを減らす 凝集処理は硫酸バンドやポリ塩化アルミニウム(PAC)などの無機凝集剤が多く使われます。 このような無機凝集剤は排水中で加水分解をして水酸化物を作り水中のコロイドを凝集させます。 水酸化物の生成時に排水中の水酸基(-OH)を多量に消費しますので苛性ソーダなどでアルカリ の供給が必要になります。また水酸化物の生成はそのまま凝集物(スラッジ)が増加することになります。 有機凝結剤は無機凝集剤の数10分の一の添加量で凝集出来、水酸化物も生成しませんので 上記写真のようにスラッジ量は容量で5割の減量、乾燥重量で2〜3割の減量になります。 凝集にはpH調整も必要がありませんので、苛性ソーダ等も必要ありません。 また一次凝集時のフロック量も少ないのでアニオン高分子凝集剤の量も減らすことが出来ます。 有機凝結剤は少ない添加量で凝集できますが、過剰添加の場合は処理が悪化します。 1%(水で任意の濃度に希釈出来ます)の水溶液にして適正な添加量(数ppm〜30ppm)でお使いください。 無機凝集剤と自由に併用(混合も可)することが出来ます。 有機凝結剤にはポリアミン系、ポリダドマック系、ジシアンジアミド系があります。 最適な品目、添加量を机上テストで設定しますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
銘 柄 |
有効成分(%) |
粘度(cps) |
分子量 |
D490 |
40 |
1000-3000 |
10万 |
D570 |
20 |
200-500 |
25万 |
D670 |
20 |
700-1000 |
40万 |
D685 |
35 |
3000-5000 |
40万 |
D95 |
100 |
ビーズ状 |
80万 |
D95H |
100 |
ビーズ状 |
160万 |
銘 柄 |
有効成分(%) |
粘度(cps) |
分子量 |
PA300 |
50 |
20-40 |
1万 |
PA499 |
50 |
80-100 |
6万 |
PA799 |
50 |
200-400 |
12万 |
PA999 |
50 |
600-1000 |
25万 |
PA1299 |
50 |
5000-9000 |
100万 |
銘 柄 |
有効成分(%) |
粘度(cps) |
分子量 |
DR120 |
50 |
10-400 |