徒然草 2007年
つれづれなるままに、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 吉田兼好にあやかって「よしなし事」を書いていきます。
サブプライムローンについて
まずタイトル「宇宙船地球号のゆくへ」のすぐ下「今週の話題」、『鳥瞰、ユートピアの彼方』に進んでください。そして併読してください。
サブプライムローンとは、年収が低い人や過去にクレジットカード払いなどの返済が遅れた人たち向けの住宅ローンのことです。利用者は信用力が低く金利の低い大手銀行ローンが組めない移民や女性の比率が高い。その代わり金利は通常のローンより2〜4%ほど高く設定され、しかも借りやすいように、初め金利を低く抑え、3年後から倍以上10〜15%に跳ね上がるという契約が多いようです。
日本でも過去には高金利で、しかも返済能力を超える借り入れが行われていました。つまりバブル時の様相でした。その再現が今騒がれているサブプライムローンなのです。当時日本でもアメリカと同様、住宅価格が持続的(永遠に)に上昇すると考えられていました。この特異な局面を「特異」とはとらえず、「平常」と思い込んでしまったーここに欲望を追求する資本主義の特質(弱点)が見られます。
当然ながらアメリカでいま住宅価格の低下、返済の滞りと破産者が激増しており、加えて174億ドルにのぼるシティグループの巨額な損失など欧米では7兆円、野村證券も1450億円の損失が発生しました。(この金額はまだまだ増える可能性を含んでいます)。
金融機関の巨額損失や株式市場への悪影響、これがサブプライムローンに対する報道機関の関心・主題のようです。しかし「鳥瞰、ユートピアの彼方」に書いてあるようにアメリカの国民所得(国民所得については「GDPの正体」を参照)の80%は消費支出に頼っています。したがって、@サブプライムローン利用者の破産により―消費が減る。A住宅価格が低下しているので担保価値が下がりサブプライムローン利用者はもとより普通ローンの利用者も借り増しができなくなりー消費の足を引っ張る。金融機関は審査を厳しくするなど貸し出しを抑制しているのでので、新規住宅建設需要と個人消費意欲も低下しさらに消費が減退する。
C個人消費の支出の15%は、住宅や株式の値上がりに伴う資産効果によっているので、消費支出の低下―経済の減速―住宅価格の低下―消費の低迷という悪循環に陥る。
このような可能性をこの問題は含んでいます。これを裏付けるような発言をあげておきます。「焦げ付き・差し押さえは推定約49万所帯にのぼるが、『2〜3年のうちに170万所帯が差し押さえられる見通しもある』」(シューマー上院議員)、「住宅の値崩れが大恐慌以来、最悪にならないか心配だ」(イエール大シラー教授)。
サブプライム問題は単なる不良債権の後始末にすぎないのか、米国経済のかげりを予感させるものなのか。さて、論点を移してみると「負け組み」からも容赦なく高金利をむしりとるアメリカ社会の有りようには違和感を覚えます。そして利息のない助け合い社会、アラブ文明とつい比較したくなるのは私だけでしょうか
「宇宙船地球号のゆくへ」の読み方
つれづれなるままに、集めた環境破壊関連のニュースは表の左側ように集約されます。右側は方向性・具体性・深浅などに違いはあるもののほぼ同じ内容を含んでいる当サイトのタイトルです。
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気温の上昇・海面の上昇・北極圏のツンドラの半分が消滅・洪水の危機。 |
「地球温暖化と海面上昇」 |
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氷河の融解の増加・北極海の夏の氷の消滅。 |
「氷床、氷河・エドマの崩壊」 |
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アフリカの広い地域で水不足・中国の人口の4分の1に水不足。天然の貯水池地といわれる氷河の融解や決壊により数億人に水不足。 |
「水の世紀とはなにか」 |
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サンゴ礁の白化現象が広がる。ほとんどのサンゴ礁サンゴが白化する。 |
「サンゴの白化現象」 |
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ホッキョクグマやカリブーを含む15〜40%の種に絶滅の危機。最大30%の生物の絶滅の危険性が高まる。 |
「生物の多様性」 |
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アマゾンの森の消滅が始まる。アマゾンで地下水の保存力が70%以上減る。 |
「森林破壊と文明」 |
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熱波、洪水、干ばつにより病気になったり死亡したりする確率が増える。マラリア感染の危機に直面する人が4〜6千万人増える。 |
「大気汚染」 「地球を覆う酸性雨、空中鬼」 |
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豪州の一部で農業放棄。低緯度地域ですべての生産量が減る。中、高緯度地域のいくつかの地域でも減産になる。 |
「広がる砂漠」 「農耕地」 |
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大気中の二酸化炭素濃度の増加により、海洋の酸性化が進む。 |
「生命の海広がる汚染」 |
左側の項目はそれが発生すると予測される期間、予測した時期・発表機関などが異なっているため一部整合性にかけています。だが地球の深部にまで音もなく深く静かに汚染が進んでいる危機的状況を伝えています。オーストラリア(アメリカに追従して京都議定書から離脱中)で環境問題が選挙の争点なりました。いわゆる「命あってのものだめ」ということばがわが国にありますが、すべての国で環境問題は最優先されるべきではないでしょうか。
約7年前から3年位前までの間に当サイトの主要(基底)部分は書かれました。にもかかわらず、時間の経過があまり感じられません。なぜなら、このような危機はすで知られていた事実だったからです。皆様方は環境問題について先駆者なのです(というよりは人類の未来にも思いを寄せる知識人、人類愛者だと私はひそかに思っていますが)。当サイトはどちらかというと「編集」に当たります。そのつもりで、お読みください。