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砂漠とはなにか
砂漠化の定義は、砂漠化防止条約第1条で「乾燥、半乾燥及び乾燥半湿潤地域におけるさまざまな要因(気候変動及び人間の活動を含む。)に起因する土地の劣化」と、定められています。毎年、日本の全農地面積を上回る勢いで、砂漠化は進行しています。砂漠化の現状は、気候的原因と人為的原因が絡み合って複雑のものとなっており、その影響を受けている土地の面積は、世界陸地面積の4分の3にあたる約36億ヘクタール、人口では全世界の約6分の1にあたる10億人に及んでいます。
日本人が抱く砂漠のイメージは、「砂山」「ラクダ」「月」ではないでしょうか。これは童謡 ♪月の砂漠をはるばると旅のラクダは行きました------から連想するロマンに過ぎません。実際の砂漠は過酷であって、砂漠全体に占める砂の砂漠の割合は20%以下です。鳥取大助教授(当時)遠山征雄は、「砂漠」を水が少ない意味の「沙漠」の文字を用いています。また砂漠を英語で表せば、sand desertが正しく、「荒漠不毛の土地」と解すべきだと和辻哲郎は『風土』に書きますが、砂漠の実態を言い尽くした解釈だと考えられます。
砂漠はさまざまに分類されます。その1つは、雨量による分け方で、極乾燥砂漠・砂漠・半砂漠。2つは、成因による分け方であり、気候砂漠・海岸砂漠・内陸砂漠。3つは、土質による分け方で、砂砂漠・土漠・岩石砂漠。最後は気候よる分けかたであり、熱暑砂漠・温暖砂漠・寒冷砂漠です。
世界最大の砂漠はサハラ砂漠で、広さは約906万平方キロ、日本列島が24個入ります。サハラ砂漠の20%が砂砂漠、他は土漠と岩石砂漠です。よく、「サブサハラ」という言葉が使われますが、これはサハラ以南のアフリカを指します。「サヘル」は境界の意味ですが、一般にサハラ沙漠の南縁を指します。
砂漠化の原因
森林は二酸化炭素を吸収し、酸素を大気中に放出します。その意味で、世界一の森林に恵まれているブラジル・アマゾン川流域は、地球の肺といわれています。ところが、「温暖化がこのまま進めば2050年には、ブラジル北部の熱帯雨林は草原や砂漠になる」と、英国政府は懸念を発表しました。
そこで砂漠化の原因を見ていきましょう。
(1)前述の遠山征雄著『砂漠を緑に』によれば、アフリカのスーダンでは20世紀に入って人口が6倍に増えました。モーターポンプの普及により、水が使えるようになり、ヤギやヒツジなどの家畜を増やすことができ、それが人口増につながったからです。ところが、その家畜が緑を根こそぎ食べ尽くし、人が木を燃料として幹の部分まで燃やして、緑を失ってしまいました。また、半砂漠地帯では泥を焼いてレンガの家を建てますが、そのレンガを焼くのに使われるのもたいていは貴重な樹木です。このようにして樹木は失われ、加えて深井戸を多く掘りすぎたために、地下水は枯れていきます。この作用により、元オアシスだったその一帯も砂漠化していきます。
(2)スーダンではいま、不作のためトラクター代などの借金が返せず、銀行から訴えられて、大農場主がつぎつぎ捕まっています。不作の大きな原因は農地の酷使です。早く借金を返すためには機械をフル回転させなければなりません。しかしその過剰耕作は土地の栄養分を奪い、土地をやせ細らせ砂漠化を促進します。また、農場主は金融機関の意向もあって、利益を追求する手段として、換金性の高い単一作物の生産に特化しますが、それは土中の栄養バランスを崩すので雨が降れば土壌は流出し、土心はむき出しになり砂漠化していきます。
(3)深刻な旱魃にしばしば見まわれるほか、貧困・人口増大・人口移動・対外債務の増加・貿易条件の悪化・食糧不足などにより、人々は生存のために自然資源の過剰採取を行わざるを得ないという悪循環が、多くのアフリカ諸国には見られます。そのため、過放牧・過耕作・薪炭材の過剰採取がなされ、砂漠化が進みます。
(4)農業活動・薪炭材採取や伐採などに起因する森林減少及び過放牧、産業開発・農薬や化学肥料の過度の使用・ダムや鉱山開発などが、砂漠化の原因としてあげられます。
以上、砂漠化要因のすべては、現代文明に由来します。したがって、砂漠化の真犯人は現代文明でした。
砂漠化と影響
砂漠化の影響としては、食糧生産基盤の悪化、動植物の生息地の脆弱化あるいは気候変動が考えられます。また、森林破壊は砂漠化を促進し、砂漠化は温暖化を進めます。その温暖化はさらに、森林破壊と砂漠化の促進要因として作用します。この悪循環の連鎖は、地球の吸収源の限界をさらに狭めます。
惑星地球46億歳を46年に縮めてみると、現代の人間は6時間前に生まれ、産業革命は1分前に始まったばかりです。この60秒の間に、人間はその数を疫病のように増やし、欲望を満たすために自然を荒らしまわり、収奪の限りをつくして、無数の動植物を絶滅させました。砂漠化はこの図式の中に生まれるべくして生まれました。
ただし、途上国の貧しい農民にとって過剰耕作や過放牧・薪炭材の過剰採取などは「必要不可欠な営み」、「生死を賭けた実存」です。
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