勤めの帰り、地元の駅について「やれやれ、やっと眠れる」と思った。
駅の階段を降りた時、目に入ったのは

どう見ても中学生くらいの年格好の奴が三人、
地べた(しかも駅の階段を降りた目の前)に座って、たばこを吸っている。
話している内容は「やれあそこを歩いている女は何点だ・・・」

いつもならば見て見ぬふりして通り過ぎるんだけど、
無性に腹が立って(眠たかったからねぇ)
かばんでドタマ叩いてやった。

「なにするんや!!(怒)」

「てめーらいくつだ?(憤怒)」

かなり気が立っていて、どんな物の言い方をしたか覚えていないけれど、
「ガキならガキらしく、隠れて吸え」
てな事を言っていたような気がする。

まま、手を出し合う事もなかったんですけれど、
今考えると冷や汗物やね。

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今日は今日で家内と息子を連れて病院に行っていたんだけれども、
車間距離を一人の時よりも大目にとって運転していた。
自分の運転技術に自信が無いわけではないけれど、
それと事故に遭うことに相関関係は無い事は充分知っていたので
大事を取る運転が多くなっている。

自分の車間距離の中に一台、アコードワゴンが入ってくる。
それ自体は「ちょいムカ」程度の物で、良くある話。

でもその車間距離空いていない状態で、
前のアコードワゴンは窓から吸い殻を捨てた。

ぷちっ

思わずパッシングをしたけれど、アコードワゴンの運転手は
後ろから見る限りは「なんだなんだ」状態で、
なぜパッシングされたのかさえわからない状態だった。
タイミング良く赤信号になったら、とっ掴み合いのケンカになったかも。
幸か不幸か、そのようなことにはならず、俺は右折。
相手のアコードワゴンは直進していった。

昔は車やバイクに乗るのは楽しみの一つだった、
今では町中を走るのは苦痛でしかない。
山道を走るとき、ほんの少し救われる気持ちになることがあるが。

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日本橋で買い物でうろうろしていた日のこと、
アシベ電機(カーステの店)の前の交差点を渡ろうと思い、信号待ちしているとき。
目の前をクラウンが交差点を通過する・・・・と思いきや、交差点の真ん中で停止、
そのまま左によりながらバックしていく。
(おいおい、そこで止めたら横断歩道ふさぐがな)
という心の動き通り、クラウンは横断歩道を塞いだ。
運転しているおっさんと目が合ったが、おっさんのほうは俺に対して何も関心がなかったのか
パワーウィンドウを上げ、エンジンを止め、車から降りるとドアをロックした。
何事も無かったかのようにアシベ電機に入っていった。

腹が立つとか、悲しいとか、そういう感情では無くて、
割り切れない感情が心を支配した。

まぁ、手に持っていた10円玉が何をしたかはここでは書くまい(汗)

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この三つの出来事はそんなに日を置いていなくて、一週間以内に起こった事ばかりである。
そして、予想できると思うけれど、この一週間で起こっているのはこの三つだけではなくて、
「ちょいムカ」という程度ならば、会社と家にいる以外は1時間に一回程度は起こっている。

#さすがに産婦人科の待合室で携帯電話使っている女の子には注意したけれど、
#それでも「すみません」ではなくて「なに邪魔するのよ」という反応が返ってきたのは
#ちょっと驚いたのだけれども・・・・。
#・・・病院で携帯電話を使わないのは常識だと思っていたので
#ちなみにこの産婦人科では内線電話をPHSで構築していた。

こんな状態を意識したのは結婚してからの3年間で、
それまでもまぁ何度かあったんだけれども、
目くじら立てるような状態ではなかったように思える。
なんでこんな状態になったんだろう。

腹が立つ対象が「自分より年下の人」ばかりであるならば
ある所で書いていた「若者=馬鹿者」論を認めざるを得ないところなんだけれど、
でも実際には「若い人」だけじゃなくて、いい年の人まで、「あんたねぇ」、と思う行為をする。
多分、同じ事をされたら怒り出すはずなんだろうけれど・・・・。
それともみんな腹が立たないことなんだろうか?
 

誰も、何も注意しなくなったのはなぜ何だろう?
恥ずかしい話しながら、俺も注意する事は少なくなっている。

恐いのだ。
喧嘩慣れしている奴は「ここで止めておこう」というのがわかるらしいが、
慣れていない奴にはそれがわからない。
だから喧嘩で行き過ぎてしまい、相手を再起不能にしたり、死なせてしまったりする。
昔はともかく、今の俺は喧嘩をほとんどしていない。
だからやりすぎる事を考えると恐くなってしまう。
ましてや、家庭を持ってしまうと、さらに恐くなるのだ。
みんなそうなのだろうか?

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電車に乗る。
7人がけの座席が空いていたので座る。
両端が詰まっていたのでちょうど3人目あたりに陣取る。
次の駅で乗客が乗り込んでくる。
2人目のところにちょうど家内の父親くらいの年の人が座る。
その人はさも当たり前のように、足をガニマタに広げようとして、
俺の足にあたることに気がつく。
その人は不満に思ったのか俺の顔を見る。
静かに見返して言う。

「どうかしましたか?」

その人は何も言わなかった。
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2001/10/26