えと、前回はDoCoMoの332Sの白ROMを入手する所まで書きましたよね。
と、言う事で、今回はその332Sの白ROMにDDIポケットの電番(電話番号)を
登録するまでの話です。
皆さんの参考にでもなれば・・・・って
普通はそんな事はしないよな?(笑)
 

さて、まずは近所のDDIポケットの代理店へ、
この店は以前に問い合わせをして事がある店で
その時の店員は「大丈夫、出来ますよ。」と言ってくれたのだが、
本日行ってみたら、やや年配の人が受付をしていた。
(断られるかなぁ)と思いながら。
「この端末でDDIポケットの新規契約をしたいのですが。」
というと、端末を見て一言
「うちでは出来ません。」
実はこういう事を引き受けてくれるDDIポケットの代理店は少ない。
というかそもそもDDIポケットの場合、機種変更はかなり面倒くさがる。
これは実はインセンティブに深い関わりがあるのだが、・・特に説明はするまい。
こっちも拘泥せずに、引き下がって、他の店を当たる事にした。
ただし、「そのような事はDoCoMoでないと出来ない」というのは言葉として
矛盾しているよなぁ(苦笑)、かなり驚いたんだろうなぁ。

前述の店はDDIポケットの特約販売店である。
そこで「出来ない」といわれたのならば、今度はDoCoMoショップに相当する、
サービスカウンターに問い合わせる事になる。
但し、DDIポケットはKDDIグループの一員なので、auと並売している場合があるので、
この場合はDDIポケットを主体としている「エッジプラザ」を選んで問い合わせる。

「すみません、DoCoMoのPHS端末でDDIポケットの新規契約を行いたいのですが。」
電話に出た男性の店員さんはかなり困惑している。
「あ、え〜と、それは出来ないです。はい、申し訳ありません。」
(事例はいくつかあるんだけれどなぁ、)とは思った。
しかし、(出来ない)と言っている店員に無理矢理してもらっても
(端末を壊してしまうとかの)トラブルの原因になりかねない。
拘泥せずに詫びを伝えて電話を切った。
確かに「DoCoMoの端末でDDIポケット契約」なんて、日本では100人もいない筈だからなぁ。
言われても「解らない、出来ない。」ってのが殆どなんだろうね。
でも、
俺がその100人に入るとは思わなかったけれどね(笑)

しばらく考え込んで、思い立った。
「コミプラを頼って、断られたら諦めるか・・・。」

コミプラとは?決して「コミコミプラン」の事ではない。(爆)
それは大阪の日本橋に所在する「DDIコミュニケーションプラザ」の事である。
コミュニケーションプラザというのはサービスカウンターの上位に位置していて、
サービスカウンターは端末の販売を行っているのに対し、
コミュニケーションプラザでは端末の購入は行っていない(展示はしているが)
まさしく各種相談と受け付けしか行わないのである。
ちなみに、DDIポケットの解約はコミュニケーションプラザでしか受け付けていない。
地方の人は郵送での解約しか出来ないので注意してくれたまえ(笑)
解約がすんなりできるキャリアってDoCoMoだけだけれどね。(インフラの差だね。)
 

さて、コミュニケーションプラザ(以下、面倒なのでコミプラと書く)に話を戻そう。
コミプラは全国で5ヶ所しか存在していない。
秋葉原、新宿、横浜、大宮、そして大阪の日本橋である。
但し、秋葉原、新宿、横浜、大宮のコミプラは
ポケットコミュニケーションプラザ○○店」という名称なのだが。
大阪の日本橋だけは「DDIコミュニケーションプラザ」である。
つまりは、
DDIポケットのサービス拠点の総本山(だと思う)

ここで頼んでダメだったら
どこへ行ってもダメである。

意を決して電話する。
「DDIコミュニケーションプラザ、○○です。」
「すみません、ちょっとご無理を言うんですが。」
「どういった事でしょうか?」
「DoCoMoのPHS端末で新規契約をしたいのですが。」
「そうなんですか、うーん」
「家内がDoCoMo契約でPHSを使っていたのですが、住んでいる地域が圏外でして
 DDIポケットさんに契約させていただこうと・・・。」
「はいはい」
「でも家内は端末を出来れば替えたくないという事なんです。」
「はいはい」
「以前インターネットで調べたら他端末でのDDIポケット契約はあったという事なんで、
 無理は承知でお願いしたいのですが・・・。」
「端末によっては全く公衆登録できない可能性がありますし、
 出来るとしても一日ではできないかもしれません。」
(やった!、取り敢えず一歩踏み込んだ!)
「何日間かお預かりいただいても結構なんですが。」
「いえ、規約(内規?)で日をまたがってのお預かりは修理以外は出来ない事になっています。
 ですから、何回かお越し頂く事になる可能性がある、という事なんです。」
「無理をお願いしていますので、覚悟はしております。」
「解りました、過去に登録を行った機種か確認します。機種名はわかりますか。?」
「DoCoMoの332S、製造メーカーはシャープです。」
「ではお調べします。後程ご連絡します。」

移動せずに本屋の駐車場で連絡を待つ。
「お待たせして申し訳ありませんでした。あまり良い返事ではないのですが・・・。」
「・・・」
「シャープの端末は登録した履歴はあるんですが332Sは今までした事がございませんね。」
「・・・駄目モトで端末を確認してもらう訳には行きませんか?」
「・・・解りました、確認してみましょう。いつお越し頂けます?」
「明日は良いですか?」
「はい、私は出勤予定ですので大丈夫ですよ。良ければご来店の前にご連絡ください。」
「では明日、必ず寄らせて頂きます。」
「それと、これをお客様にお願いするのはどうかと思うのですが・・・。」
「?」
「公衆登録の方法について、DoCoMoさんから確認してもらえませんか?」
「解りました、確約は出来ませんが、努力します。」
「それでは、おまちしております。」

さて、次はDoCoMoだ、
多分、こんな事を教えてもらえそうなのは支店レベル以上だ。
取り敢えずモバイルメディアラボに電話したが、やはり教えてはもらえなかった。
ここではやり取りを書かないけれど、僕が敢えて書かない場合は、
「あまりにもやり取りがひどい時」と
「読み手に悪印象を持たせたくない時」である。
この場合は後者である。
この時の先方の受け答えは明らかにしどろもどろで、
僕の期待には沿わない回答ではあったが、
少なくとも最低限の誠意は持っていた事は明記しておく。

あまり気が進まないが、インターネットで調べてみる。
しかし公衆登録のコマンドなんて、どこかに書いている人っているのかなぁ。
・・・・・・
・・・・・・
あるやんか(汗)

一緒に知った事だが、公衆登録の方法は携帯電話と、PHSではかなり違うらしい。
携帯電話の場合、電話番号を登録するための鍵登録(プロテクトキー、と思ってくれて良い)が
必要なのだが、これは会社単位でしか持っていないらしい。
例えば、DoCoMoの場合、関西、東海、中央と地域ごとで分かれているが、
原則として、地域で分かれている場合、鍵も地域によって違う場合があるらしい。
だから、そのキャリアが扱っていない機種を公衆登録する場合、鍵を入手しないといけないらしい。
これは元のキャリアに問い合わせないといけないんで、何日もかかるという事だ。
それと公衆登録をする時に特殊な工具(治具と呼ぶらしい)が必要で、それが無い場合も
やっぱり登録できないのだそうだ。

それと使用する周波数帯が一致していないといけない。
J-PHONE端末とシティオ(シティホン)は1.5Ghz帯を使用するので、原理的には登録可能である。
また、au(TU-KA)のデジタル端末と、DoCoMoのデジタルムーバ(i-mode)は800Mhzで、
これも原則としては登録可能である。
Cdmaoneはどことも登録は出来ない。FOMAも登録できない。
またJ-PHONE端末でも写メール端末以降では成功例が存在しないらしい。
最近はPHS、携帯電話とも、キャリアに依存した機能を搭載している為か、失敗する事が多いとの事だ。
また、他社の端末を登録する場合、それなりのスキル(経験)が必要なので、
どうしてもショップレベルでは出来ない(ノウハウがない)ので支社レベルの話になるらしい。
DoCoMoがホームページで書いているのを見ると、すぐに出来そうに思えるが、
実はかなり時間がかかる話なのだ。

さて、PHSの場合、端末側の鍵は存在しない。
また公衆登録は基本的には無線で行うので多くの場合、治具を必要とはしない。
但し、カード型端末は治具が必要である、そして、キャリア同士、治具を貸したりは絶対にしない。
だからDoCoMoの611SP-inをDDIポケットで登録する事は実質出来ない。
また、登録の関門を突破した端末についても問題点は出てくる。
パルディオEメールやDDIポケットEメールはキャリア依存のサービスなので使えなくなるだろう。
エッジのツインウェーブサーチ機能やDoCoMoのクィックリンク機能も機能しなくなるだろう。
携帯電話みたいに「まるで登録できない」機種は多くはないので、敷居としては高くない。
が、絶対に出来る可能性も無いし、機能が制限されるのは明らかである。
 

ただし、僕が苦労したのはここまでだった。
端末を持ち込んでテストしてみた所、
以前にした事のある機種とコマンドが全く一緒だという事が判明し、
治具も必要ない、という事で、トントン拍子で新既契約までこぎつけた。
最後には「良かったですね」とまで言ってもらえた。
現在、332Sは家内が預かり、実際に使ってみてもらって判断をしてもらっている。
実際に電話する事が殆ど無くても、家の中がちゃんと通話圏内になっているのは気持ちが良い。
DDIポケットの○○さん、今度からお姉様と呼ばせてください♪
 
 

ここで謝辞
DoCoMoショップ○○店の店員の方。
DDIコミュニケーションプラザの担当の方
お二人の女性がいらっしゃらなければ332Sは家内の希望通りにはならなかった。
本当に感謝します。
僕の端末(642S)についても、
またよろしくお願いします(笑)
 

他の人が僕のような綱渡りをする時には注意するべき点がいくつかある。
1、相手に熱意を見せる事。(どうしてもこの端末をこのキャリアで使いたい、など)
2、先方に何を言われても激昂しない。(もともと無理を頼んでいる事を意識する事)
3、スキルのある店、スキルのある店員さんと巡り合えるように努力する事。

今回の戯れ言が皆様のお役に立てれば幸いです。
・・・・・・・
誰の役にもたたねぇよ(爆笑)
 

P.S.
 しかし642S、昨日の時点でダメ出ししました。(笑)
 DS-110の方が俺の利用形態にあっている、なんてどういう事だ(爆笑)
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2002/05/11