« まだ本調子でない | メイン | 隠岐の島 »

2005年10月22日

エリートが書く文章

「世界の舞台は、限られたエリートのものなのか?」というJR車内の吊り下げ広告。 なんの広告か、と見たら、青年海外協力隊の募集広告。

それ自体は見過ごしていいのだが、広告主はJICA 。 思い出すのは30年ほど前。 フランス・グルノーブル時代。 数少ない日本人仲間の1人に、JICAから派遣のYさんが居た。 彼の口癖は、東大が入試中止の年の受験生だったため、東大法の代わりに京大法にせざるを得なかったこと。 外務省のつもりが、JICAに廻されたこと。 

彼が書いたわけではないだろう。 いい年だから、実務よりはえらいさんのはず。 しかし、エリートでなければ書けない文章。 

「エリートでない君に来て欲しい」と書く神経はわからない。



          ************

エリートが書く文章、は言いすぎかも知れない。 書いたのは、請け負ったキャッチコピー屋だろう。 発注した側の責任者はキャリアー組だろう、という意味。

もちろん、Yさんをうんぬんという意図もない。 ただし、1ドル300円の時代、苦学生(?)が多い中で、JICA派遣の彼は裕福だったのは事実。 

「フランスのゴルフ場は安いですよ、ゴルフしませんか?」 
 私はゴルフはしないので断った。 

「うまいものを食いに行きませんか?」 
 これには同意した。 お互いいつも学食なので、週末ぐらいは街のレストランに行きたい。 

彼は車がないが、私は(オンボロの)プジョー204を持っていた。

日本食レストランがないので、ほとんど(ベトナム風の)中華レストラン、このレストランは今でも健在のようだ。


投稿者 tadashi : 2005年10月22日 21:43

コメント

コメントしてください




保存しますか?