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2006年01月04日
混んでるのに空席がある
正月時期は汽車も混む。 まだ神戸に実家があった10年以上まえの話。 広島駅から新幹線の自由席に飛び乗ったとき、年の暮れで混んで立ってる人も多いのに、1つ空席があった。
座ってみてわかったのは、隣は作業着姿のベロンベロンに酔ってるおじさん。 まずかったかな、と一瞬思った。 座ったのに立つのは余計まずいので、そのまま座ってたら、話かけてきた。
酔っ払いの話なので、適当にあいづちを打っていた。 九州の飯場、どこだったか忘れたが、そこから関空の工事現場に行くところ、とかいろいろ話出した。 酔ってるからやや声が大きいのと、話がとまらない。
しばらく話につきあっていたが、車内販売が来た時、
「おねえちゃん、ビール1個、いや2個」
と言って買ったあと、缶ビール1つを私に「飲めや」と言ってきた。
下戸の私はまいったが、断るのは空気が悪くなりそうなのと、人の言うことを聞ける状態ではない。 仕方なく飲んだフリをした。
缶ビールのいいのは「飲んだフリ」のできること、量が外から見えないから。 それに岡山あたりから寝てくれたので、助かった。
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もう1つは、サンフランシスコからバークレーまでBART(地下鉄)に乗ったとき。 混んでるのに空席があったのに座ったら、むかいあった前の席は、長身でグラサンの怖そうな黒人のお兄さんだった。
私がガムを噛んでいるの見てか、「ガムをくれ」と言った。 間合いの悪いことに、それが最後だったので「もうない」と答えた。
子供のころは進駐軍に「ギブミー、チューインガム」だったのが、逆になった。 もっとも、米兵にそんなことを言ってはいけない、と教育されてたので、言ったことはないが。
「混んでるのに空席」というのは、「わけありの席」かも知れないので、ご注意を。
投稿者 tadashi : 2006年01月04日 01:22