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2008年07月11日

数学は哲学

工学の場合は、「便利なテクニック」として数学を教える。 古来、「読み書きそろばん」の「そろばん」に代表されるように、数学=計算 に慣れ親しんでいる。 

それを否定するつもりはないが、それだけでは表皮的なものの見方しかできない。
数学のもとになっているのはモデルであり、モデルを理解しないと「本質」が理解できない。
しかし、この本質の理解を伝えることは、非常に難しい、と思っている。
前大学でも、位相のモデルにつきあってくれたのは、(当時、大阪の会社からの)研究生のCさん1人だけだった。

じつは、事ここに至って(?)、また「位相」を見直している。
一昨年から国際学会でしゃべり始めている「コンセプト・モデル」は、見かけ上の計算はユークリッド空間で行われるが、それでは現実にまずいことが多々起こる。
「友達の友達」は友達とは限らない、のである。

こういう話は「見かけの計算」より、もっと基礎的な位相空間のほうが適している。
つまり、ハウスドルフ空間のほうが、人間の深層で考えてることによく合うのである。
そこで、今年の春から、位相をカンバックさせたのである。

今月末からの国際学会での話は、結局「位相空間」が基調になっている。

投稿者 tadashi : 2008年07月11日 00:55

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