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2008年10月13日

帯に短し襷に長し

何の話かと云うと教科書の話。 最初の2年は電子だったので、すでにあるカリキュラムで、30年ぶりに電気回路を教えた。 分布定数回路や過度現象までも担当したが、教科書もそれまでの電子の先生のを踏襲した。 基礎的な分野なので、教科書の選定に迷うことはなかった。

昨年から教える対象が情報工学科になった。 4科目それぞれベストな選択をしたつもりだった。 
1年半ほど経過して、さほど問題があるわけではない。 が、コンピュータ・アーキテクチャの場合、「どこまで教えるか」で少し考えさせられている。 これは前大学でもそうだった。 スーパスカラとVLIWまで書いている和書は、当時T先生(京大)の分厚い本だけ。 迷わず数年使ったけれど、まともに理解してくれたのは、いいとこ2割程度。 4単位から2単位の科目になったのを機会に、情報以外の課程の学生さんも居たので、トーンダウンした本に変えてしまった。

今回は、情報だけなので、その後発刊されていたS先生(東大)の本にした。 スーパスカラ&VLIWまで書いてあるし、ページ数も適当で2単位に向いている。
今年は2年目だけど、Pentiumを理解をさせるにはやはり苦労している。 何故なら「簡単なマイコン」を知らない学生さんに、いきなりPentiumと云ってもムリなところがある。 コンピュータ基礎という科目もあるにはあるが、ほんの基礎だけみたい(し、自分の担当ではない)。

今年度終了後には、テキスト作製をしないといけないかも知れない。

 

投稿者 tadashi : 2008年10月13日 07:28

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