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2011年01月03日

日本の発展のために〜センター試験廃止〜

日本経済の衰退と反比例して、大学入試におけるセンター試験の伸びはすごい。 当初は国立大学だけだったが、今や私大を巻きこみ、一部大学では悪用されている。 問題は形骸化していて、ほぼパターンは同じ。 出る順序も変わらず、インスタンスだけが書きかえられている。 つまり、飽きずに訓練を続けたほうが点数が高くなる仕組みで、受験産業の思う壺になっている。 

フランスのようにエリート養成なら、独自試験を課して、入学生を選抜すればいい。 東大はじめ官僚養成の大学には入試は必要だろう。 しかし、(なんども書いているが)ユニバーシティには「入試は不要」なのである。 大学そのものが大衆迎合になること自体は悪くない。 これはユニバーシティの理論にも合致する。 問題は入学後にあるのであって、入学以前にクイズの達人になる必要はない。

独立行政法人の事業仕分けの対象に、「大学入試センター」を含めないといけないが、そうはならいないのが日本の現状である。 つまり、「センター試験は定着した」という「錦の御旗」を掲げるのは目に見えている。 それは、この独立行政法人は、官僚と学界(多くは東大)の天下り先だから、である。 多くの国立大は、センター試験導入後、問題作成の負担は減ったし、私大は、ほんのちょっとだけど、センター試験を借りることで、文科省との接点を持つ形をつくっている。 「持ちつ持たれつ」の関係をつくっているので、廃止は容易ではない。 「センター試験が日本の衰退の一因である」と国民が認識するには、どのくらい時間がかかるのか、見当もつかない。 だから、当分は茶化すことに努めたい。

センター試験は択一式なので、数学など一部を除いて、「オール1」にしても20点ぐらいは取れる。 「0点になる選択」をするには頭を使う必要がある。 (無解答でなく)完全に0点になる選択をしたなら、「ボーナス50点をあげる」というのも面白いのではないか?

投稿者 tadashi : 2011年01月03日 06:18

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