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2011年01月07日
ロカビリーのお話
ロカビリーは、ロックンロールとヒルビリーをミックスした和製英語である。 このロカビリーが1958年から一大ブームを巻き起こした。 音楽的には、エルビスのほか、ポールアンカ、チャックベリー等々のコピー曲である。 平尾昌晃、ミッキーカーチス、山下敬二郎がロカビリー3人組と呼ばれ、彼らの出演する有楽町の「日劇ウエスタンカーニバル」の人気は凄かった。 しかし、地方では時折TVでのカットを見るくらいだった。
この「日劇ウエスタンカーニバル」の関西公演が、1959年の正月明け(たしか成人の日の15日ごろ)に神戸で開催された。 ロカビリー3人組に関西在住の中村泰士が加わった4人の競演。 当時高2だったが、高1の上杉くんを誘ってこれを見に行ったのである。 上杉くんは昨年12月に亡くなったが、ロカビリー3人組の1人山敬こと山下敬二郎の訃報も昨日流れた。
平尾昌晃はその後「瀬戸の花嫁」などの作曲家として知られている。 また、中村泰士は「喝采(ちあきなおみ)」などの曲を書いている。 ロカビリーブームのあと2人は、昭和の歌謡曲の作曲家へ転向して成功した。 ロカビリーのうちの「ロックンロール的な部分」は、そのあと登場した栄ちゃん(矢沢栄吉)などが受け継いだ、と見るべきだろう。
ちなみに、神戸で「日劇ウエスタンカーニバル」が開催された神戸新聞会館ホールは、阪神大震災で倒壊したので、もう跡形もない。
投稿者 tadashi : 2011年01月07日 16:06