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2012年02月16日

電器より電機へ

パナソニックの旧名は松下電器産業で、松下電機ではなかった。 ちゃらい民生品で儲かってる時代はよかったけれど、電器で儲かる時代は過ぎ去った。 大学の工学部で根強いのは「機械」で、「電子」が落ち目になっても依然それなりの人気を保っている。 製品としては「機械」が表にあり、電子は裏方の黒子である。 もちろん、黒子の電子すなわち半導体産業も、かつては花形だった。 しかし、プロセッサはインテル、メモリは韓国などに大きな差をつけられてしまった。

一方、日本の機械の底力は健在である。 自動車のように追い上げの厳しい分野もあるが、依然世界をリードしている。 コンピュータ分野でいえば、周辺機器の精密機械分野、プリンタ、コピーマシンなど。 シリコンバレーの元気のいい会社を訪問したときも、「日本のメカは素晴らしい」と言っていた。 ただし、コントロール部分の半導体回路はシリコンバレー製。 こういう現実をみれば、電器ではダメで電機で勝負するしかないだろう。 いかに精密機器の特徴を活かした新製品をつくるかがカギのような気がする。 ウォークマンだと「歩く男」で、ふつうのロボットどまり。 インテリジェントマンとか、エレガントマンとか特徴が必要。 力強いなら、エレファントマン。 とにかく開発力がないと生き残れない。

そういえば、エレファントカシマシというのは現存している。

投稿者 tadashi : 2012年02月16日 07:15

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