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2012年03月30日
アファーマティブ・アクション
アファーマティブ・アクション(Affirmative Action)とは、弱者を救済するための是正措置をいう。 今朝の新聞の見出しには「差別是正は差別」とあった。 アメリカの大学入学で、ヒューストンの白人がテキサス大学を相手に「黒人優遇措置のために被害を受けた」という提訴をして、1審、2審では敗訴したが、最高裁では勝訴しそうになってるらしい。 アファーマティブ・アクションには「ネガティブな動きもある」ということになる。 オバマとしては黒人優遇措置は譲れないが、白人救済にも配慮の必要を感じているとか。 自身黒人だから、立場としては当然だろう。
日本の大学の場合、女子大を除いては、女子教員の割合は非常に少ない。 とくに理工系では際立っている。 そのため、教員公募にアファーマティブ・アクション、つまり、力が同等の場合は「女性を優先的に採用する」旨を明示する大学も増えてはきている。 ただし、実効があるかどうかは今のところ不明で、5年、10年後になってわかるだろう。
教員人事でいつも問題になるのは優劣の判断である。 分野が限定されると優劣はつけやすいが、範囲が広がると「論文の数」という話になりやすい。 分野の違う人を論文の数だけで比較してもイミはないのに。 審査側の判断というより、無難そうな判断が優先されてしまう。 だから結果としては、面白くもなんともない状況が継続される。
日本の場合、企業の停滞と大学の停滞には「類似性」がある。
投稿者 tadashi : 2012年03月30日 07:46