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2012年07月20日
About connecting the dots 〜Steve Jobs 2005 1st story〜
スティーブ・ジョブズの講演はスタンフォード大学卒業式 commencement address で行われた。 卒業式を「始まりの式」というのがアメリカ流であるが、講演そのものは愚直な感じがする。 3つの話があるが、最初の話が About connecting the dots、つまり「点と点をつなぐ話」である。 最初の生い立ちを飛ばすと、授業料の高いカレッジの講義は自分には興味がなかったが、唯一カリグラフィには熱中した。 その後アップル・コンピュータを立ち上げたとき、フォント作成に役立ったとのこと。 「将来なにに役立つか」はわからなくても、「やっておいて損はない」という主旨である。
カレッジの授業は、日本流にいえば、一般教養(パンキョウ)である。 パンキョウは面白くない、という学生さんは多い。 語学なんかは役立つ、と思うけれど、差し迫ったものがない学生さんの中には、努力しないで単位を落とす人もいる。 ノーベル化学賞の田中さんも、たしかドイツ語を教養で落としたために、1年留年している。 語学の苦手な学生さんには、パンキョウは好きになれないかも知れない。 最近では語学で留年はしないように、パンキョウと専門の垣根はなくしているが、4年まで未修でくる卒研生もいる。
たかがパンキョウ、されどパンキョウというところ。
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広大時代、パンキョウに貢献したことがある。 1982年工学部だけが先行して西条に移転した。 パンキョウは広島(東千田)なので、落としたパンキョウは広島まで行く必要が生じた。 40km弱も離れているから容易でない。 当時は第2外国語も必修だった。 フランス語を落とした学生さんのために、西条で土曜日の午後の授業を担当した。 数人だったので、毎回つぎのテキストの担当部分をあてる、という密度の濃い授業をした。 受けた学生さんは大変だったと思う。 「落として西条に来たら大変だよ」というのが続いた。 その後第2外国語が必修でなくなったので、補修授業も5年くらいで終了した。
投稿者 tadashi : 2012年07月20日 06:57