「スーパーデビルものがたり」
この時間は、「スーパービックリマン改訂版」の予定でしたが、予定を変更して「スーパーデビルものがたり」を連載いたします。
ん…? なんだ、お前達は。 …なに、私の話が聞きたいだと…? よかろう。きょうは気分がいい。話してやろう。
そもそもわたしが産まれたのは魔性暗黒ゾーン。そこで悪魔たちのリーダーを渇望する声に答えて誕生した。
私は天魔界のために天使どもと戦った。あのにっくきスーパーゼウスとも何度も激闘を繰り広げたのだ。
思えばあれからいろいろな事が有った…。
悪魔の軍勢の強化の為に、戦力の増強をはかりサタンマリアを召喚し、天使の心を封印すべく、
サタンマリアの双子で、善の面の存在である卑弥太夫を手間暇かけて封印し、完全なる悪魔の尖兵へと変えた!
わざわざわたし自身が天使に変装して、天聖界に潜入し、下心テクターでシャーマンカーンを洗脳しようとした事もあった…
超悪魔ヘッド「始祖ジュラ」の復活と消滅… そしてブラックゼウスの復活… あれは予想外だったが…
やっと勝てるかと思えば、あの子憎たらしい聖フェニックスや若神子どもに邪魔をされ!
長年待ち続けた魔偶王「魔肖ネロ」の誕生も、天聖界を滅ぼすには至らなかった!ええい、憎い憎い憎い!!(じだんだ)
必死に考えた「ウルトラデビル渦」作戦も神帝一人を飲み込んだだけで、聖フェニックスを倒すどころかヘッドロココにパワーアップさせてしまったしな…!
無縁ゾーンではオマケに次界争奪戦ではゴードン士やらヘブン士やら訳の判らん奴等が現われるようになって…
せっかく夜も寝ずに考えた暗殺作戦も結局失敗に終わり、魔スターPには逃げられてしまった!
くう〜〜〜〜!アソコでエルサMさえ現れていなければ!
思えば、超聖神はいかにも不公平ではなかろうか。何故天使にばかり力を与え、われわれ悪魔には何の加護も与えてくれぬのか。
次界侵略の尖兵としてワンダーマリアを派遣したはいいが、さっぱりいう事をきかなくなるし。
オマケにゴーストアリババとかダークヘラやら、自分の部下をドンドン増やし出すし…
…このころから、裏切る兆しはあったな。そういえば。
やっぱり、6聖球を与えちゃったのがまずかったのかなー。うーん。
次動ネブラの裏側に「逆エンパイア帝国」を建設したのはいいが、その直後の大洪水で流されるし。
曼聖羅の連中が攻めてきたのに乗じて、反逆を企んでいたワンダーマリアを粛正しにおもむけば、
うまいこと神帝どもが勝手に死んで、大ラッキー! …と思いきや、天使どもに拾われて聖心を手に入れたワンダーマリアが
シヴァマリアとなり、久遠エリアでにアンドロココといっしょにワタシを刺しおった!!!
ワタシはウエデイングケーキか!?入刀するんじゃない!
そのあと、魔力のカケラだけになった私は曼聖羅に拾われルーツレスデビルとなり… 異聖メディアにさんざんコキ使われ…
しのびがたきをしのび、耐えがたきを耐え… くく、今思っても涙が出る…!!
復活したブラックゼウスをうまく操って、そのパワーで氷漬けになった天魔界をよみがえらせ、新世界の一部となったのだ!
あーのブラックゼウスの頭の悪い事悪い事。 ワタシじゃなけりゃとっくに投げ出してたわよ。ホーント力ばっかしだったんだから!
さて、ワタシが新世界の一員となっていた間に、パンゲだかでなんだかまた事件なにかあったらしいけどそんなんは知らないわよ。銀河の彼方だったんだから。
でも、あそこで先手を打っておけば、海の王国のハムラビやスサノオロ士なんかは居なかったのかも知れんな… くう〜〜〜っ!!
その後、しばらくふぬけていたワタシだが、巨魔界神ザイクロイド・アノド…さまが現われた瞬間、失っていた悪の心がメラメラと燃え上がったのだ!
あの憎っくきアレキサンマルコやその仲間たちが、次界ごとあっさり消滅したって聞いたときは大笑いしちゃったわよ!
さっそくアノドさまの下について、うまく立ちまわって悪魔だけの世界を作ろうと思ってたら
ま〜たまた! あの邪魔なアンドロココがシヴァマリアなんかといっしょにアノドさまを封印しちゃったって言うじゃない?
んも〜、サーイコーがっかりしたわよ。アレには。
まあ、得たものも大きかったからいいんだけどね。
まずは、アンドロココ・シヴァマリアといったうっとうしい奴等が、アノドさまの事件の後以来、姿を消した事。
つぎに、あの聖神ナディア・異聖メディアが勝手に行動不能になってくれてるって言うし。
女王の座を次いだオリン姫も、どこぞに消えたというし…。
パンゲの連中もこっちにはこれなくなったみたいだし。…ね。
しかしもっとも素晴らしかったのは、アノドさまのエネルギー「虚無」を得た事!!
それが純粋な命の結晶体であることを見抜いたワタシは、長い長い時間をかけて、
そこから悪魔の魂の結晶体、「カオス」を作り上げた!
そのエネルギーでワタシはカリスマデビルにパワーアップした!!…んだけど、 なんか虚無に操られてたって感じがするのよね〜〜。
この辺、あんまり記憶がハッキリしないんだけど、無理やりダークマターと合体させられてたような気もするし…
とにかく!いままで以上につよく! カッチョ良くなったワタシが天使どもの征服に乗り出した! んだけど…
「るつぼ」に封印され、幽霊みたいな感じになっちゃうし、復活したと思ったらすぐまた星天使タケルとかっていうクソガキが、
アズールという裏切り悪魔といっしょにワタシを倒しやがった!!クソ!!クソクソクソ〜!お〜の〜れ〜っ!!!
後で聞いたハナシによると、どうやらまた超聖神が力を貸したらしい…。ムカツク話だ。
だが!
こうして長い時と経て、わたしはまた復活した!!
そしてやはり危険なエネルギーであるカオスは封印し! 新技術、科学に没頭したのだ!!!
そうして見よ!この美しいバイオ悪魔の姿を!! これぞ我が研究の成果だ!!うわははははっ!!
この超強力なパワー! そしてさらに!! 石版の導きに従い!アノドさまの復活を決めたのだ!!
すでに一枚目の石版は解読し、溢れ出したアノドさまの魔力が、我々を加護してくださっている!!
しかし… 私一人では戦力が今一つ足りない。さっそく部下を召喚しようと思ったが、
過去の事例から考えるに、どうも私の負けパターンは、部下の悪魔に裏切られてやられるのが多かった!
そこで! 今回の部下はワタシが「造る!」事にしたのだ! 過去の強力悪魔ヘッドのデータ因子を元にたくさんの悪魔たちを…
ダークヘラ… マスターP… 魔肖ネロ… エトセトラエトセトラ…
これぞ野心も野望も無いバイオミュータント!!
そのパワーに満足したワタシは更なる強い悪魔を造る為に、コロシアムを製造。そこで悪魔同士を戦わせた末に、
誕生したサラジンに、「魔皇」の名を与えたのだ!
そしてサラジンのデータを元に、私の魔力をつぎ込んだ更なる究極の戦士を完成させた!!
それが!!!我が息子 「リトルミノス」!!!
ああ、なんて可愛いのかリトルミノス…、早く大きくなって悪魔のために働いておくれ。
良い事は続くもので、かつて虚無に飲み込まれた次界が、魔洗礼を浴びた状態で復活し、しかもダークマターがその支配者らしく
ワタシたちは思いがけない援軍を手に入れる事ができたのだ!
うわははははははははっ!!!勝てる!!これなら今度こそ勝てるぞ!!見ておれ超聖神!!
我等を忌み嫌った復讐を!!天使どもを攻撃する事ではらしてくれるわっ!!!
」
(おわり)