パンゲ外伝ヤマトナデシコ物語

ビックリマンサイト「非層」の2ちゃんねる風掲示板が生んだオリジナルキャラクター
”ヤマトナデシコ”の物語です。


「聖動源に咲いた一輪の花・ヤマトナデシコ(前編)」

ある日の聖動源にて。

「本当に行ってしまったのね、兄上…」

丘の上に立ち、はるか彼方を見つめる幼い女の子天使がいた。
彼女の名は、ヤマトナデシコ。
兄であるヤマト王子は、次界探索の旅に出てしまった。
彼女にできることは、兄の無事を祈ることだけだ。

「早く戻ってきて欲しいわ…ねえ、助剣?」

ナデシコは、隣のお守りに話しかけた。

「そうですね…、その為にも、今できることをしておかなくては」

助剣は目を細めた。

「今、できること……?」
「ええ。それはつまり……オ前ヲ封印スルコトダ!!」
「きゃっ!」

いきなり助剣がヤマトナデシコに切りかかった!
ナデシコは驚いて飛びのく。その拍子に服の長いすそが、
鋭い刃に切り落とされ、はらりと散った。

「貴方、助剣じゃないわ!土偶だけど違う…貴方は一体…誰?」
「今ゴロ気付イタカ。毒伝パシ〜〜☆☆☆」

その言葉と共に、土偶がハート形のステッキをふった。
するとヤマトナデシコの体が暗黒に包まれた。

「うっ…なぜこんな……ああ、何も感じられない……」

ナデシコの体が闇に飲まれていく。
彼女は必死にもがいたが、手はただ空をつかむばかりだった。
遠くから、謎の土偶仮面の声が聞こえてきた。

「お前には、しばらくそうやっていてもらおう。
 聖動源の力をすべてヤマト王子に送るために…」

そして、ヤマトナデシコの意識は途絶えた。


「聖動源に咲いた一輪の花・ヤマトナデシコ(後編)」

幾歳月が流れた。
再びヤマトナデシコが目を覚ましたのは、
次界の空に大きな虹がかかった日だった。
「兄上…、どこ?」
ナデシコはまだ、兄の辿った運命を知らない。

ほぼ時を同じくして、
悪和合球で目を覚ました、善の心を持つ姫がいた。
姫は知っていた。この世界には、神によって、
故意に眠らされている存在があることを。

「ヤマトナデシコ。貴女が必要なのです。
 聖神に対する最後の切り札…
 『八聖オロチ』を覚醒させるために!」

その姫…卑弥太夫と、
ヤマトナデシコの運命の出会いは、まもなくだった。


 


「ヤマトナデシコ  in パンゲ」

ダークマターによってパンゲアに飛ばされてる途中の八魔オロチは、接近してくる理力に気がついた。

オロチ「…ニョロ?」

オロチはその理力に見覚えがあった。宿命のライバル、ヤマト王子だ。
それに近い匂いがした。だが、その「理力」は弱っていた。

ヤマトナデシコ「お兄ちゃん…」


 

いつもの通りに、一飲みにしようと思った八魔オロチだったが、先程ヤマトJに言われた言葉
「今度は友達になろうね」が引っかかって口を閉じる事が出来なかった。

オロチ「…ニョロ。」

漂うようにして接近してくる理力を手足のヘビに軽く咥えさせて目の前に持ってくる。
天使の少女のようだ。なんの加護も無しに「星の海」(非層)を飛んできたのか、少女はかなり衰弱していた。

 


 

その女の子天使ヤマトナデシコはヘトヘトだった。
天使の形を保っていられないほどに。
実体を失いかけ、夢と現実の境、その眠りの中で、ヤマトナデシコは夢を見ていた。
希望の花咲く次界で、兄であるヤマト王子とともに暮らす夢を。
その世界では、天使も悪魔もお守りも、誰もが笑顔で、みんなが仲良く共存していた。全てはヤマト王子の活躍のおかげだ。

ヤマトナデシコ「やっと兄さまの夢が叶いましたのね(w」
ヤマト王子「ああ、これが僕たちが創った世界、次界さ!(w」

笑顔で笑う二人。しかし、平和な世界は突然燃え盛る炎の世界へと変わり、あちこちに天使や悪魔の死体が転がる世界に変貌する!!

ヤマトナデシコ「な、なに?どうしてこんな…にいさま…兄さまはどこ!?」

変貌した世界に戸惑いながらも、ヤマトナデシコは兄を探した。
さっきまでとなりに居たはずの兄の姿が消えたのだ。
悪夢の中を走り、兄の姿を探すヤマトナデシコ。

「にいさまっ!(w」

ああ、良かった!兄さえいれば、兄さえ居ればきっとまた世界を元通りにしてくれる。この悲惨な世界さえまた変えてくれる!
だが、やっと見つけたヤマト王子は、敵と戦っていた。12匹の鬼と。そしてその鬼たちはヤマトの胸を突き刺したのだ!

ヤマトナデシコ「にいさま!? いやぁーーーっ!!!」


 

「はっ!ここは?」

「ここは星の海だニョロ」

目を覚ましたナデシコは、周囲を見回して、自分がオロチに抱かれていることに気が付いた。

「あなたは…?」
「ワシニョロ? ワシは…」

そんな風にして、ヤマトナデシコと八魔オロチは出会った。
そしてヤマトナデシコはさまざまなコトをオロチに話した。

兄の事、兄の夢の事、次界創造の事、大きな虹をみた事…
そして兄の助けとなるべく、卑弥太夫の力を借りて新河系を飛び出した事…


八魔オロチ「聖魔和合?次界? そんな夢のような物の為に、お前は命賭けで非層を渡ってきたニョロか?」

ヤマトナデシコ「そうですね、確かに夢かもしれません。でも、命を賭ける価値がある夢だと思うんです。少なくとも、兄はそう思っています。そして、私はそんな兄を信じています…」

八魔オロチ「…天使も悪魔も一緒に仲良く……。 そういえば、あの天使もそんな事を言っていたニョロ。」

ヤマトナデシコ「え!本当!? もしかしてそれは兄さまじゃ!」

八魔オロチ「確かにヤマト王子の匂いがしたニョロ。ヤマトJとか呼ばれてたニョロ」

ヤマトナデシコ「ヤマトJ…、きっとパワーアップした兄さまだわ!どこ、その天使はどこに行ったの!?」

 


 

八魔オロチ「お、落ち着くニョロ!」

ヤマトナデシコ「お願い、おしえて…ゴホッゴホッ!」

八魔オロチ「ホラ、そんな弱った体で興奮したら体に悪いニョロよ!」

ヤマトナデシコ「だいじょうぶ、だいじょうぶです…兄に会うまでは…」

八魔オロチ「ちょうど今、追いかけているところニョロ。このまま一緒に行くニョロ」

ヤマトナデシコ「はいっ!(w 」

そのまま二人は魔力と理力の球となり星の海を進んだ。


 

そしてやがて青い惑星…パンゲラクシーが見えてくる。

八魔オロチ「たぶんあそこのエリアニョロ」

ヤマトナデシコ「なんて奇麗なのかしら…あそこが本当の次界?あそこに兄さまが…」

ヤマトナデシコがそう言った瞬間!突然パンゲアに大変化が起きる!
まだ遠い星のはずなのに、その大地が裂ける音が二人には確かに聞こえた。

八魔オロチ「見るニョロ!!大陸が6つに別れたニョロ!!」

ヤマトナデシコ「ああっ! 黒い霧がどんどん星を覆っていくわ…どうして…」

その黒くなりつつあるパンゲアを見たナデシコは、さっきの悪夢を思い出していた…。

ヤマトナデシコ「12の鬼…。急いでください八魔オロチさん!」

八魔オロチ「ニョロ!」

 


 

惑星パンゲアに接近する二人。

八魔オロチ「あそこだニョロ。あの、風の渦巻く大陸からヤマトを感じるニョロ」

ヤマトナデシコ「(兄さま…」

そうして二人は、「風の大層」に狙いを定め、パンゲアにとびこんだ!だが!!

八魔オロチ「ニョロ!?」

ヤマトナデシコ「きゃあっ!」

惑星内に充満した黒い霧「スモーク膜」が、二人の進行を妨げ体を虫食む!

 


 

八魔オロチ「むむむ…っ!!」

ヤマトナデシコ「八魔オロチさん!? だいじょうぶ!?ゴメンなさい、私をかばったせいで!!」

八魔オロチ「ワ、ワシは、だ、大丈夫ニョロ。ヤマトナデシコこそ大丈夫ニョロ…?」

ヤマトナデシコ「うん、八魔オロチさんがかばってくれたから…」

一度、惑星外まで脱出した二人。スモーク膜が二人のからだを虫食んだ時、とっさに八魔オロチはヤマトナデシコを体で包み込んだのだ。
おかげでヤマトナデシコは無事だったが、その代償としてオロチは、体を形成する魔力を半分もスモーク膜で失ってしまった。

実体を持たない今の二人にとって、魔力や理力を失うというのは死と同義なのだ。


 

ヤマトナデシコ「どうしよう、早く兄さまのところにいかなきゃいけないのに…」

パンゲアでは、例の極大震以来、6大層のあちこちで巨大な理力や魔力が出現しはじめていた。

二人はスモーク膜を突破出来ないでいた。八魔オロチはもはや二度目の突入をするだけの魔力は残っていないし、
体の弱ったヤマトナデシコ一人では、風の大層に降りたつ前にスモーク膜に飲み込まれて消滅してしまうだろう。

ヤマトナデシコ「どうしたらいいの…?」

八魔オロチ「いい方法があるニョロ。ワシの魔力を使えニョロヤマトナデシコ。」

ヤマトナデシコ「え…!?」

八魔オロチの提案!それは自らの魔力をヤマトナデシコの聖体に注ぎ込み、
強力な理魔力パワーで一気にスモーク膜を突破する作戦だった!


八魔オロチ「お前達がいう夢を、ワシも信じてみたくなったニョロ。」

ヤマトナデシコ「でも!そんなことをしたら八魔オロチさんが!!」

八魔オロチ「いいニョロ、どうせワシは一度死んだ悪魔ニョロ!生きてる方がおかしいニョロ!」

ヤマトナデシコ「でも、でも…ゴホッゴホッ!」

八魔オロチ「はやくするニョロ!! さっき飛びこんだ時に、あの黒い霧を吸ったはずだニョロ。それが全身に回ればお前の命も危ないニョロ!」

 


八魔オロチ「どうしたニョロ!? お前達の夢は、『命を懸ける価値』のある夢じゃ無かったニョロか!?
        こうしてる間にも、あの星はどんどんダメになって行くニョロよ!?」

ヤマトナデシコ「…! 解りました…貴方の魔力、ぜったいに無駄にはしません!」

八魔オロチ「約束するニョロ!! 必ず、天使と悪魔が仲良く平和に暮らせる世界を作ると!」

八魔オロチの8匹の蛇たちがふたたびヤマトナデシコを包み込んで…そのまま二人はふたたびパンゲアに突入した。

 


 


『八魔toナデシコ』(やま トゥ ナデシコ)シール裏書き

兄を探し兄を求め兄と共に生きるが宿命?の若動子!
八魔の魔力が身を包み聖魔合身となりし我に
奇怪な変化が惹起する!?ネクスト!

「ニー!」

 


『八魔聖ナデシコ』(やまセントナデシコ)シール裏書き

ほどけし髪は幼年の終わりを告げるものなのか
からみし蛇は運命の始まりを告げるのか。
八魔の力を得たナデシコに頭角が現わる。
角だし蛇だし頭だし?甲殻シェルより一歩、前へ!

「メキメキッ」

 


 

 

 


ヤマトナデシコは八魔オロチの体に包まれてスモーク膜に突入した!
黒く濃い霧の中を進むうち、ナデシコを守っている蛇たちがどんどん消滅していく。

もし、八魔オロチの加護無しでスモーク膜に入っていたらこうなっていたのは自分なのだ。
ヤマトナデシコはあらためて八魔オロチに感謝した。

無限につづくかと思う暗闇をやっとの事で突破したヤマトナデシコは大地に降り立った。

「ここが風の大層…?」

風の花が咲き乱れるその土地でナデシコはなにか懐かしい思いに包まれた。

「この感じ…、そう。聖動源に似ているんだわ!」

やはり兄はここにいる。ヤマトナデシコはそう確信すると兄の理力を感じ取るべく五感を集中させる。
だがヤマトナデシコが覚えているヤマト王子の理力は感じる事は出来ない。

きっと、パワーアップしてしまったせいだろう。
ヤマトJ、と八魔オロチは言っていた。
八魔オロチとしての記憶がヤマトJの理力を覚えている。
それを手がかりにさがすのだ。

 


しかし、突如ヤマトナデシコの体に激痛が走る。

「あああっ!! 痛い、体が…!」

ヤマトナデシコの体を走る激痛!それは八魔オロチとの合身にともなう変身のせいだった!

(こらえるニョロ…ヤマトナデシコ!この痛みを乗り越えてこそ真の強さを得る事が出来るニョロ…!)

体内に宿る八魔オロチの残留思念がそう叫ぶ。

天使と悪魔の融合に伴う拒絶反応、
それは最悪の場合死に至る!

「だ、だいじょうぶです…!これくらい…八魔オロチさんの痛みに比べれば…!」

(ヤマトナデシコ!!)

ヤマトナデシコに体に染み渡ったオロチの魔力がナデシコの体に激変をうながす!!

束ねた髪はほどけ、赤く染まっていく!

「シャァ〜!!!」

さらに幾束かの髪が無数の蛇へとかわりそれぞれに動き出す。

鼻は異常な程高くなり、さらに奇怪な事に額から巨大なツノがメキメキと音を立てて出現する。
魔力の暴走に身を任せたら、ヤマトナデシコの自我は消え失せ新たな悪魔が誕生する事になる。


「はあ…はあ…はあ…っ」

荒い息を抑え、激痛が消え去った体を自分自身の両手で抱きしめるヤマトナデシコ。

もう、八魔オロチのささやきの声は聞こえない。

全身に強力な理魔力が充満しているのを感じたが、
それを喜ぶよりも自分自身の姿を確認する事をヤマトナデシコは優先した。

 


「もし、もし兄さまが判らないほど私の姿が変わっていたら…!」

ヤマトナデシコは泉を探した。己の姿を写す事の出来るものを求めて。

やがて水の湧き出る場所を見つけたヤマトナデシコは慌てて駆け寄る。

「!!!」

そこに映った姿。

血のように赤い髪、いびつに伸びた額の角。そして悪魔にように尖った耳。

そしてなによりも特徴的なのは顔を包む貝であった。巻き貝のように渦巻いた形のそれは、
至る所からヘビを生やしていた。ヘビの数が8匹なのは八魔オロチの影響か。

ともあれ、自分の姿がどうしようも無いほど変わってしまったのをヤマトナデシコは実感した。

兄に会ってもそれと判ってはもらえないだろう。

「こ、こんなんじゃ、こんなんじゃ…」

ヤマトナデシコは泣きそうだった。

しかし運命はその暇すら与えてはくれなかった。


「グワァグワァグワァッ!!見つけたでニョロ〜!!」

いきなりかけられた声に驚いて振り向くヤマトナデシコ。

そこには、異様な程白い肌の悪魔がいた。
ウロコのような模様の大きな貝殻にのって空に浮かんでいる「それ」は
ヤマトナデシコを見下ろしたまま近づいてくる。

赤い髪、そしてそこから生えている蛇。ヤマトナデシコは直感した。
だが、尋ねずにはいられなかった。

「ア、アナタは…!?」

その悪魔は牙の並んだ大きな口をゆがませてニヤリとする。

「ハジメマシテ。のハズだが大体解るだろう?お互いの血が教えているはずだ。
俺は『魔柔ボッテオロチェリー』!!オマエの…兄弟だァ! 」

 


兄弟?ヤマト王子?いくらなんでも。そんなバカナ。

いきなり告げられたショッキングな台詞にヤマトナデシコは固まってしまった。

魔柔ボッテオロチェリー「オイオイ、そんな顔するなよ。兄弟と言ったがより正確には俺はオマエの『半身』だ。」

ヤマトナデシコ「半身!?ボッテオロチェリー…ボッテ…”オロチ”…ェリー…!?」

間違いない。ヤマトナデシコは確信した。

同族だ。この悪魔も「八魔オロチ」の血を引いているのだ。

魔柔ボッテオロチェリー「あの時、最初にパンゲに突入した時の事は覚えているニョロか?」

ヤマトナデシコは思い返した。あの時、八魔オロチが自分の身を犠牲にして救ってくれた時の事を。



魔柔ボッテオロチェリー「あの時!スモーク膜で千切られた八魔オロチの魔力の半分。
それがスモーク膜の中で強進化したのがこの俺さニョロ!!」


ヤマトナデシコ「あの時の…!」


魔柔ボッテオロチェリー「さあ、お互い無事だったとこでヤマト王子を探そうじゃァないか?」

ヤマトナデシコ「そ、そうね。こんなところでボヤボヤしていても何も始まらないもの。」

魔柔ボッテオロチェリー「そうさァ。俺もオマエもパワーアップに成功したァ。今ならあのにっくきヤマトを
ふたりがかりで倒せるってもんさァ!」

ボッテオロチェリーの言葉にヤマトナデシコは驚愕した。
この悪魔はヤマトを命を狙っている。スモーク膜の中で進化したと彼は言った。
あの黒い、邪悪な霧の影響で八魔オロチの悪魔としての部分が肥大化してしまったのだろうか?


出来れば戦いたくはなかった。半身とはいえ、彼は八魔オロチなのだ。
ヤマトを倒す。そんな事はさせない…絶対に!

魔柔ボッテオロチェリー「ヤツはこの先の宮殿に居るのを確認している。さあ行くぞ! …んあ?」

ヤマトナデシコ「悪いけど…行かせるわけにはいかないわっ!」

 


 

魔柔ボッテオロチェリー「あ?いま、なんて言ったんだ???よく聞こえなかったぜ。 」

ヤマトナデシコ「兄様の所へは行かせないっていったのよ!」

魔柔ボッテオロチェリー「シャア!?…!? テメエまさか…!!」

ボッテオロチェリーがその蛇のごとき目を細めナデシコを睨む。

魔柔ボッテオロチェリー「やはりそうか!あの時の女天使か!さてはテメエ、八魔オロチの体をのっとりやがったな!?」

魔柔ボッテオロチェリーの殺意が膨れ上がる。遠くからでもハッキリと解るほどの強大な魔力!

ナデシコに戦いの経験は少ない。だが、体を駆け巡る理力が決して弱くない事は知っていた。

勝てないまでも、せめて少しでも弱らせなくては。ヤマトの為に。

ヤマトナデシコ「かかってきなさいっ!魔柔ボッテオロチェリー!!」

 


 

魔柔ボッテオロチェリー「ふざけやがって!こうなったらテメエを倒してオロチの魔力を剥ぎ取ってやるっ!!シャアッ!!」

 

かくしてオロチの血を引き継いだ者同士の戦いが始まる!

二人の力はほぼ互角!お互いの蛇たちも加わり壮絶な空中戦となる!
だが戦いの経験が明暗を分けた!

ボッテオロチェリーの痛烈な棒の一撃がヤマトナデシコの背をしたたかに打ち付けた!
たまらず地面に落下するヤマトナデシコ。

ヤマトナデシコ「うう…」


魔柔ボッテオロチェリー「勝った!!」

ボッテオロチェリーが勝利を確信したその時である!

???「ちょっと待ったーっ!」

謎の声がボッテを制した!!


 

 

(つづく)

 

 


 

 

 

あとがき

「聖動源に咲いた一輪の花・ヤマトナデシコ」前編と後編はビックリ学園の名無しさん、
その後ろの「ナデシコ in パンゲ」はダンゴマンがお送りしました。

なお、ナデシコのイラストは非層のお絵描き掲示板からいただきました。


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