照光子の日記シリーズ


照光子の日記

ゞ月仝日
今日は若神子たちとアーチ天使が正式に合聖する記念すべき日でした。
でも僕にはアーチ天使がいませんでした。僕だけ神帝になれません。
どうしてなのかフェニックス様に尋ねたら
「あなたには無縁ゾーンの闇を照らし聖光道を生み出すという、あなたにしか
できない重大な使命があるのですよ」
と真顔でお説教されちゃいました。

でもそれを言うなら、一本釣くんが天聖界から離れたら、ヘラクライストが
動作しなくなるなるような気がするんですが、とはいえなかったけど。
それともはげ頭とくっつきたいアーチ天使なんていないとでも言うんですか?

……確かに無縁ゾーンを照らせるのは僕ぐらいしかいないけどさ。
せめてみんなといっしょに次界の土を踏みたかったです……


照光子の日記

#月*日
いよいよ皆が次界を求めて旅立つ日がやってきました。
フェニックス様は不思議な力でヘッドロココ様にパワーアップされました。
ずいぶんふさふさになってて羨ましいです。僕にも髪の毛分けてください。

この土壇場になって、十字架さんが神帝のみんなについていくと言い始めました。
「ヤマト神帝についていきますのー」と如面さんの目もはばからずにぶりっこぶって
わめきたてていました。ヤマトくんはまんざらでもなさそうでしたが、聖光道に
これ以上あまり重いものを載せないでほしいものです。理力が保ちません。
ねぇヤマトくん、その人ゼウス様よりも長く生きてるばーさまだって知ってる?
言わないけど。

僕の役割は、無縁ゾーンで皆が危ない目に遭わないように聖光道を
作り出すことです。だけど悪魔が作り出した魔渦のせいで光が
安定しません。
「聖光道が安定してないから、渦を抜けるまでは寄り道しないで
くださいね」
と注意しておいたのに、さっそく渦付近で戦闘を始めてしまいました。
誰か行方不明になっても責任とりませんからね、まったくもう……


照光子の日記
∴月£日
無縁ゾーンから螺エリアにかけての戦闘は日に日に激しくなる一方のようで、
新たに聖光道を使って天聖界から援軍にでる人も増えています。正直言って、
ここのところ理力の消耗が激しいです。みんな、あんまり寄り道しないで
まっすぐ次界にたどり着いてください……ちゃんと行き先は照らしてるん
だから……

神光兄さんが聖光源からわざわざ天聖門まで僕を訪ねてきました。
神桃さんや神仙さんと一緒に今度、聖光道を使って援軍に行くんだそうです。
そこで僕は、理力を込めた盾を兄さんにプレゼントすることにしました。
「神帝みたいでいいな。おまえのはげ頭じゃなければもっと嬉しいんだけど」
とか言っていました。兄さんもはげのくせによく人のことがいえるものです。
でもなんだかんだ言って受け取ってくれたのは嬉しかったです。

これで幻神ごっこができる(ニヤリッ

 


照光子の日記より

μ月♪日
ゼウス様に頼んでおいた椅子がようやく届きました。
立ちっぱなしで道を照らしつづけるのって大変なのに、
誰もこういった気遣いをしてくれないんですよね。
仕方が無いから自分で手配してしまいました。
でもこれ、経費で落とせないんですよね。ゼウス様のケチ。


神光子の日記

∴月£日
今回、晴れて螺エリアへの出撃が決まった。照光より遅くなったけど、ようやく
僕の力を発揮する機会がきたんだ。荒れ果てた聖光源ともおさらばできるし、
なんて宝玉神さまの前ではいえないけどさ。

せっかくだから出撃の前に照光に会いに行った。若神子に選ばれてまでこんな
裏方のきつい仕事を何の不平も言わずにこなしてるんだから、我が弟ながら
正直感心な奴だと思う。
え?プレゼント?理力のこもった盾?おまえどこにそんな余裕があったんだよ?
でも嬉しいようん。おまえの分まで兄さんは立派に戦ってくるからな、なんて
言わないけど。

「神帝みたいでいいな。おまえのはげ頭じゃなければもっと嬉しいんだけど」
と照れ隠しに言ってやった。でも嬉しいんだぞ、ほんとだってば。
そしたらあいつ小声で何って言ったと思う?

「……僕のコネでやっと出陣できるくせに」

なんだとゴラァ!もう一度大きな声で言ってみやがれ!
……言わなかったけどさ。荒んでる弟が不憫だから。

===
*神光・神桃・神仙の三人はいずれも高名な天使の血縁であり、
三人併せて「コネクション天使」という。本当だよ。


照光子の日記
$月¥日
今日も朝から天聖門の城壁の上でお仕事です。だけど、どうも光の出力が
安定しません。困ったなぁ。
兄さんに預けた盾を使ってみると、どうもゴードン使とかいう悪魔どもが僕の
聖光道をかき消そうとしていて、神帝のみんなが苦戦中のようです。
ここまできて光を消されたらみんなが道に迷ってしまいます。というか
僕の苦労が台無しです。

そこで兄さんに預けた盾の力を使うことにしました。とりあえず周りにほかの天使が
いないことを何度も確認してから理力を盾に集中しました。幻神化してる間は、
城壁の上の体は抜け殻だから、ゼウス様に知れたら怒られるかもしれないので。

盾から出たら、いきなり戦闘中。兄さんの驚いた顔がよかったなぁ。ぷぷ。
神帝のみんなはあまり驚いてくれなかったけど。幻神で慣れっこに
なったのかな?

僕の力もあって、無事偏光鬼を追い払って、聖光道を元に戻しました。
もうすこしいてもよかったかなと思ったのですが、ヤマトくんが
「ほら早く天聖界に帰れよ、せっかく光がもとに戻ったのに、
きみがさぼってたらまた消えるじゃん」
とうるさく言うのでとっとと幻神化を解除しました。
というか、みんな、少しは感謝してよ……今回のことで
聖光道のありがたみがよくわかったでしょ?え?アリババくんの件?
いやあれは彼の飛翔理力に問題が……その……ごめんなさい(汗

====
*旧のアニメ版で実際に照光子が神光子の盾の中から幻神よろしく
にょこっと姿を現す話があります。確かこの日記みたいな聖光が
消されようとしてる場面だったと思うけど違ってたらごめん。



照光子の日記

∋月⊂日
いつものように城壁の上で仕事をしていたら、宝玉神様がやってきて
「照光子や、もうあがっていいぞ」
とおっしゃります。何でもみんなが次界に到着したので聖光道の必要がなくなったのだ
そうです。
「それならどうやって次界と迷わず行き来するんですか?」
と尋ねたら、なんでも、みんなの次界到着と同時にウィングパスストリームとかいう
便利なワープゾーンが開通したんだそうです。楽になるのは嬉しいんだけど、
それならそれで先に開通させて置いてほしいものです……

「で、次界がすでに悪魔どもに占領されて大変だという話を聞いて、ここまで来たんじゃ。
どうじゃ、暇になることだしいってみるか?」
とのおおせだったので、二つ返事でOKしました。だってそろそろ前線で目立ち
たいじゃないですか。そうしたら
「うむ。パワーアップ用のパーツを用意したからこっちにおいで」
との仰せ。ようやく僕も神帝になれるんですね、お師匠様!聖球を奪われてからと
いうものお体が弱くなられたのに、わざわざ天聖門まできてくださった上に、強化の
用意まで……。そのお心遣い、ありがたい限りです……

鎧、兜、7色のライト、ビームサーベル……ビームサーベル?
何か、あんまり神帝って感じじゃないんですけど……
「これでおまえは今日から烈神照光じゃ!」
烈神?烈神って何ですかお師匠様!?神帝じゃないんですか!?
美人のアーチ天使はいないんですか?ねぇお師匠様!?何とか言ってくださいよ!
「いいから早くウィングパスストリームに乗りなさい。みんなが待っておるぞ」

まぁいいや。次界についたら、みんなには神帝になったことにしとこう……(泣