「海の帝国アクアンヌーンとは?」
スーパービックリマンは、原作であるシールのストーリー展開自体がコロコロのおち先生の漫画に一部迎合した感じですので、
漫画版の設定は、かなり原作に近いものと思われます。
よってここではおち先生の漫画版を母体に、海の帝国の解釈を行いたいと思います。
スーパービックリマン第6巻の巻末・設定資料集においておち先生は海の帝国についてこう語っています。
いまいちオチのハッキリしないパンゲ編。ハムラビが大層統一したことにさせていただきました。 後の海の帝国が複合国家であるのはここから来ています。 海の帝国って所では天使も悪魔もごちゃまぜで国ができてるって事です。 |
また同じくスーパービックリマン第5巻において
本編に登場した海の帝国の戦士「アキシオン」が帝国についてこう語っています。
海の帝国は複数の国が集まって出来た複合国家なのだ! 頂点に立つものが長い間、玉座を空ければ争いが起きるのだ! |
これらの情報を総合して考えると、「海の帝国アクアンヌーン」とは旧ビックリマンのパンゲ編で登場した6大層が
ハムラビの国である「水の大層」を中心として作り上げられた国の未来の姿であると思われます。
おそらくは、パンゲ編ラストにおいてスサノオロ士か誰かが、新しい星か、それとも新しい世界を造って、
そこにパンゲの全住民が移行していったのではないかと思います。
だからきっと、火の大層の大層主であるオックスやドスの子孫や、金の大層の大層主であったゴーディの子孫なんかも居るものと思われます。
ここからは私の想像ですが、おそらくは他の五つの大層のヘッド5人の上に旧・水の大層の王であり、
大国家「海の帝国アクアンヌーン」の帝王である水の大層主が君臨しているのではないでしょうか。
アキシオンのセリフから察するに、どの王様も、一癖も二癖もありそうです(笑)
また、彼と海の帝国の王子の会話から、帝国には「元老院」という機関があるが判明しました。
妙に「王位」にこだわっている集団のようですので、虎視耽々と王座を狙う獅子身中の虫なのかもしれませんね。
とりあえず、ティキが「じいさんたち」と呼んでいますから、高齢者集団なのでしょうね。ご意見番と言うか。十常寺と言うか。
現在の帝王(大王)は「ヘッドズーバン」で、その息子が王子ビシュヌ・ティキ。
しかし、ティキが居なくなっただけで「王座を空けるな」と怒られてしまう所から考えると、
大王であるズーバンは既に崩御しているんでしょうな(嘘)。行方不明になってる可能性もありますが。
下の一文は、スーパービックリマン第9弾ヘッドシール「ヘッドズーバン」の裏書きです。
我魔眼捨て永き戦いの中に浮遊し今闇サイコアイ再生??アクアンヌーン郷で別離した超ナイト思慕!!魔獄鉄拳敵無し! |
個人的にはスーパービックリマン開始以前に何者かに海の帝国が襲撃を受け、その際にズーバンは行方不明になってしまい、
残されたティキが王座を継ぐ形になっていると考えています。そして元老院のじいさまたちがティキに「王座を譲りなされ」とか
言っていたんではないか・・・と。「若すぎる」とか理由を付けて。
ほいでもって天地球でフェニックスやティキがドンパチやってる波動を感じて海の中に沈んでいたズーバン復活。
「アクアンヌーン郷で別離した超ナイト」=ティキを思い、活動を再開した・・・と。なんだか子煩悩そうです。
お坊茶魔のお父ちゃまみたいな性格だったらいやですね。
あと、ズーバンさんは拳法家みたいでエラい強そうです。「魔獄鉄拳(まごくてっけん)」ですか?
余談ですが、
海の帝国は、どうやら科学技術、特に軍事面においては天魔界に匹敵する戦力を有しているようです。さすが大国家です。
確認されているだけでも、天魔界の主力兵器である「ヘリレオン」を多対一でも全く問題にしない船である、
甲機「メカ・タートル」を4隻、そして更なる強さをもった「ネオ・タートル」を一隻所有しています。
これはテラサピエンスにはびこる悪魔たちを追い払うには十分な戦力と言えます。