まあ人っていうか国なんですが。

表層界分裂以前から存在した、超古代の悪魔系国家。それがエズフィト。
詳しいことってあんまり語られてませんよね。

女王であるクレオクス妃とその弟のクレオクフがヘッドで、ドラキュロスを新たな王として
迎え入れて内裏ネイロスにしちゃった国。お雛様とエジプトのごっちゃになったような国。
昔はとても栄えていたけど、いまは枯れた大河と荒れた大地だけの洛陽の国。

エズフィトのイメージってだいたいそんなカンジでしょうか。
超元祖32弾でだいぶ解明されましたが、それ以外の事はあまり明らかになってないです。


今回は、そんな謎多き国エズフィトについて脳内妄想を作ってみました。


妄想の元になるデータはこれら。(↓)

「エズはむかしは表層界とおなじ次元にあったけど、表層界が分裂した衝撃で軌道から外れ別の次元に飛ばされた」(コロコロ?)
「新たな王としてドラキュロスが選ばれた」(シール・アニメ)
「内裏ネイロスの像はドラキュロスに似てる」(シール)
「エズの舟であるハズの魔漆黒船の船首に、何故か魔肖ネロそっくりな像がついている」(クレオクフ裏書き)
「土の大層の連中はエズと繋がりがあるらしい?」(シール裏書き)
「魔肖ネロと魔胎伝ノアはなにかつながりがある?」(ダビデス裏書き)
「ノアフォームはエズの連中に顔が似てる」(シール」
「ネロの持っている杖に付いているマスクが、次なる魔狂期が来た時にノアの素顔を覆う」(ネロ解説図)
「魔幻モデルはネロをデカネロンとして復活させるために作られた」(ストーリー解説)

ではそれらを元にしてリミックス開始。

 

「魔性般若パワーは禁断のエネルギー」

まず古代エズフィト王国の繁栄は、魔性般若パワーのおかげであったとします。
般若パワーの強力なエネルギーをうまく利用することによって、国の繁栄を支えていたのですよ。
ちょうど日本が原子力発電に頼ってるみたいな感じで。

そんでもってエズの王さまになれるのは魔性般若パワーを一番うまく扱える悪魔だったとかかも。
エズフィトがエジプトを元にしてるってのは間違いない。エジプトといえばクレオパトラ。
クレオパトラといえばクレオパチオラDC。じゃなくて「女王」。
つまりエズフィトも女王が政治の実権を握ってて、王さまはただ魔性般若パワーの扱いが上手ければそれでよかったのでしょう。
クレオクス妃みてても女王の方が偉いみたいですし。

王さまがエネルギーばんばん使って国を潤して、女王がそれを統治する。みたいな。夢の国。

でもその繁栄は長くは続かなかったのです。魔性般若パワーは使えば使うほどドンドン大きくなります。
そう、魔肖ネロのように。さっき原子力発電を例に出しましたが、きっとなんらかの原因で
魔肖般若パワーが制御できなくなっちゃったんじゃないかと。

ほいでもって暴走したエネルギーは国中を駆け巡り、多くの犠牲と大地の荒廃と大河の渇水をもたらしてしまったのではないかと。
そして暴走が収まった後に、そんな危険なエネルギーを使おうとするものはいなくなり、使いたくでも使える王さまが
暴走を制御しようとして死んでしまったのでやっぱり使えなくて、どうしようかと考えているうちに表層界分裂の余波が
エズに及んで、そのせいでエズはボコッと本来の軌道からズレた。そのせいでただでさえボロボロだったエズは、
さらにボロボロになってしまったと。

そいで時代は流れ流れて、滅びかけたエズ王家の末裔達の中で、久しぶりに強い力を持つ者が生まれました。
それがクレオクス妃とクレオクフ。彼女らはエズ復興を願って「王」に相応しきパワーの持ち主を探して、
とうとうみつけたのが、ダークマターのよってパワーアップさせられたドラキュロス。
ドラキュロスはもともと魔性般若パワーの使い手である魔肖ネロの一族であるのでエズの王の資格は十分だった訳です。
そいでもって再び王の力でエズは緑の大地を取り戻しました、と。



それがおおまかなエズフィトのマイ設定です。
それをもとにさらに妄想設定を膨らまします。

 

「ノアフォームはエズフィト出身」

これはほとんど根拠なしです。顔が似てるってだけで。あと魔胎系と魔肖系が何かつながりあるって事くらい。
ええと、エズフィトで魔肖般若パワーが暴走して王国が滅びかけたときに、
当時の女王がまだ幼かった自分の娘を、カプセルかなにかに入れて他の世界に脱出させたんです。エズがもうダメだと思って。
それがノアフォームです。表層界に漂着したカプセルは始祖ジュラとシャーマンカーンによって拾われるんですが
それはまた別の話。
王家の一族だから、強い魔力を持ってたりするんですね。
そしてそれは娘であるワンダーマリアにも受け継がれた。だからマリアはネロと交信したりしてたんですよ。

 


「土の大層の(部下の)連中もエズフィト出身」

これもアレですね。あんまり根拠はないんですが「土のロックサンヌ」というキャラの裏書きに「父子が治めるマッドーチェに現われた土層大鬼族!我の系の源がフィアンの乗るドリル船で不思議な調を伝えだす??」って書いてるのが元ネタですか。
ロックサンヌってのは思いっきりピエロ顔でネロっぽいので、彼の系ってのも魔肖系なんじゃないかと。
んで彼は土層大鬼族という一族なんですが、たぶんこの一族自体がエズが崩壊したときに脱出した一族の、
末裔かなんかじゃないかと思うんですよ。パンゲの土の大層に辿りついた彼らは、アンセスたちの配下になることで
移民を許されたとか。アンセスやフィアンも含めた土の住人全員がエズ出身でもいいかも。


「魔肖ネロの像は、エズフィトの象徴」

魔肖ネロはスーパーデビルが6魔極を完成させることによって創り出した悪魔、アニメではそうなっています。
でも実は違ったんです!俺設定によりますと魔肖ネロってのはもともとエズにおいて、魔性般若パワーの集まったときに形作る
カタチを像にしたものだったんです。魔性般若パワーは、そのままでは、まとまりのないエネルギーですが、
「依り代」を用意することで、魔性般若パワーを集めて、利用することが出来るのです。
だからエズの舟である魔漆黒船にはネロの像を付けることで魔性般若パワーを利用しようとしている訳です。

古い文献からこの事を知ったスーパーデビルは、この魔性般若パワーを利用して天使達を滅ぼそうとしました。
そこで「依り代」としてネロ魔身を用意し、そこに六魔極で引き出した魔性般若パワーを浴びせることで
天魔界の悪魔として、「魔肖ネロ」を誕生させた訳です。 ネロ魔身は、エズなどでは見られないことから、
スーパーデビルが文献を見ながらオリジナルで作った依り代だと思われます。デビルはネロ魔身という悪魔を
魔肖ネロとして生まれ変われさせましたが、元々暴走しやすかったエネルギーはスーパーゼウスの攻撃によって
ネロ魔身の「依り代」としての許容量を超え、遂には大爆発してしまったのでしょう。

しかしこれでよかったのかもしれません。もしもネロがゼウスに負けていなかったら、天聖界を滅ぼしても
更も成長を続け、今度は天魔界も滅ぼそうとしていたかもしれないのですから。

ちなみに、エズにおいての「依り代」は、「ネロの心臓」と呼ばれる強力なエンジンだったようです。
これには「ネロの像」が飾られ、魔性般若パワーを集中させることによって国中にエネルギーを循環させていたのです。
そしてもう一つの「依り代」が、「内裏ネイロス」です。このネイロスも、実は中身は空っぽのただの像なのです。
これに、魔性般若パワーを使いこなすだけの力をもった悪魔の魂を込めることで、「エズフィトの太陽王」が誕生すると言う訳です。
しかしこのネイロス像に入れるだけの魔力を持つものはなかなか現れず、クレオクフ妃の時代になってようやく
ドラキュロスという強力な魔性般若パワーの使い手を見つけることで、内裏ネイロスは生まれたのです。




「魔肖ネロはエズフィトの神官」

元ネタは魔肖ネロの手に持っている魔偶ファイヤーについている仮面がノアフォームが魔胎伝ノアに変わる為に必要な
マスクになるという設定から。

これも元々はエズフィトで行なわれていた儀式に由来します。
エズフィトでは、女王が魔狂期を迎えると、魔肖ネロの扮装をした神官が、
手にした魔偶ファイヤーに嵌め込まれているマスクを女王に渡す儀式を行なうのです。
こうすることによって「神のエネルギーに選ばれし(認められし)ものが次の時代を担う命を生み出す」事が認められるのです。

ノアフォームも、次の女王候補として赤子のときから付けていたのだと思います。
しかし表層界にたどり着いたことでマスクの儀式も行われることはなくなり、ノアフォームは
毎回おなじマスクで魔狂期を行なっているのです。

そしてこの儀式も、伊達に行なわれている訳ではありません。
魔偶ファイヤーにつけられていたマスクは、魔偶ファイヤーのエネルギーを吸収して、「生み出す力」を蓄えているのです。
魔性般若パワーという強力な魔力を、マスクという入れ物に蓄え、それを使うことによって強力な悪魔達を
代々のエズフィトの王族達は生み出してきたのだと思います。

しかし、ノアフォームはこの儀式を行なっておりません。本当は魔狂期がくる度にマスクを交換しなくてはいけないのに、
それをしていないのです。(まあ彼女自身が『マスクの儀式』を知らないせいもありますが)

従って、ノアフォームは魔狂期が訪れるたびに、「自力」で悪魔達を生み出してきたのだと思います。
もちろん、マスクはかぶっていますから、最初の数回はマスクに込められていた魔力のおかげで
ノアフォーム自身への負担は少なく、かつ強力な悪魔を生み出せたのだと思います。

(おそらくはこの最初期に、サタンマリアと卑弥太夫を生み出したのではないかと)

しかし、マスクに込められた魔力は減少したままですから、次なる魔狂期が訪れるたびにノアフォームは
不足分の魔力を自分の魔力で補っていたのではないかと思われます。

よって魔狂期が訪れるたびに、ノアフォームの魔力もまた衰えていくと考えて間違い無いでしょう。
サタンマリアをワンダーマリアに変身させて以後、強力な悪魔を生み出していないのもこの辺に理由があるような気がします。

マスクに込められた魔力は、ヘッドロココと戦った頃にノアフォームが魔胎伝ノアに変身していたことから考えても
多少は残っていたようですが、いずれは魔力が尽き、魔胎伝ノアになることすら出来なくなると思われます。


そう言えばスーパービックリマン(読みきり版)においては、ノアフォームは巨大な魔胎伝ノアの形をした
マシンの中にいましたが、あれはやはり魔力が尽き、変身能力を失ったノアフォームが、科学の力で
それを克服しているのだと考えることが出来ますね。