「モーゼットはアノドとなんらかの繋がりがあるらしい」(SBMモーゼット裏書き)
「魔導モーゼットはエズ出身」(モゲラ裏書き)
魔導モーゼット。スーパービックリマンとパンゲ編の両方に登場し、ミッシングリングのカギとなっている人物。
魔石戦隊を組織し、ハムラビシーゲルやアリババらを聖塔へと導いたモーゼット。
それなのにあまりに情報が少ないモーゼット。
そんな彼について今回は語ってみたいと思います。
超古代において、栄えに栄えた古代エズフィト王国。
その繁栄は、一人の科学者が時間と空間の中から、強力なエネルギーを発見したのが全ての始まりでした。
魔性般若パワーと名付けられたそのエネルギーによってエズフィトは覆いに発展していきました。
そしてその科学者こそがモーゼットであったのです。
更なるパワーを求めたモーゼットは、実験を重ねます。
そして、モーゼットはついに「より高位なエネルギー」を作り出すことに成功しました。
そのとき、モーゼットはエネルギーの渦の中から強力な思念を受け取ったのです。
”我を…解放せよ… ”
エネルギーの渦の中からモーゼットを見つめる邪悪な二つの目。
それは超聖神の悪しき心、ザイクロイドアノドでした。
モーゼットが引き出したエネルギー。それがアノド自身のエネルギーだったのか、
それともあまりに強力なエネルギー故にアノドを引き寄せたのか、それは解りませんが、
ともかくモーゼットの元に巨魔界神ザイクロイドアノドがやってきてしまったのです。
”汝、モーゼットよ… 魔導となりて……我を…導け…… さすれば我、汝に不死を与えん……”
こうしてモーゼットは不死の命と引き換えに、アノドの下僕になることを誓いました。
こうして魔導モーゼットとなったモーゼットに、アノドが最初に命じた事、それはエズフィトの技術と力でアノドの「身体」を作ることでした。
アノドは、そのときはまだ実体を伴わない精神だけの存在だったのです。
いかに強大な存在でも、精神だけでの姿では本来の力を発揮することは出来ません。
おそらく当時はいまだ超聖神(善)の方が精神的優位に立っていたから、思い通りにすることは出来なかったのだと思います。
(超聖神とアノドの関係ってのは、銃夢に出てくるケイオスと電の関係、
って言えばわかっていただけると思うんですけど…知ってる人いるかなぁ。)
そしてもう一つが、アノドの「通り道」として、より大きなエネルギー発生装置を作ることだったのです。
体が出来ても、入れなくちゃ意味がないですからね。
しかしその恐るべき計画が実現する前に、モーゼットのエネルギー発生装置が暴走。エズフィトは崩壊しちゃいました。
もちろんその時にモーゼットも死にましたが、肉体は滅んでも、精神までは滅んではいなかったのです。
新河系誕生後、緑の大地を取りもどしエズフィトで、クレオクスカーメンの封印が解け、アノドの精神が復活します。
同じように復活したモーゼットは、今度はパンゲに赴きます。もちろんアノドの命令で。
そしてメディサの力を貰ってパワーアップしたハムラビがパンゲ戦の覇者になると定めると、
彼の協力を申し出ます。そう、アノドのパワーアップの材料として。
ですが、本当にアノドが自らの精神が宿るべき依り代として選んでいたのは、本当はハムラビでは
ありませんでした、アノドが本当に選んでいた依り代。それは魔界君主デュークアリババだったのです。
デュークアリババは、敵を倒すたびに肥大化して、ドンドン巨大になっていきます。
アノドにとっては、自分の無限の魔力を存分にふるえる上に、更にパワーアップする可能性を秘めたアリババの
体のほうがハムラビよりも好都合だったのです。アノドが求めていたのは「強い肉体」ですから。
スサノオロ士によってピーター、フッド、アリババが次々に撃破されていきます。
そしてハムラビとの決戦。密かにデュークアリババの身体にとりついたアノドは、
その激戦の中でハムラビが見せた一瞬の隙を突き、その剣をハムラビに突き刺したのです。
そのままハムラビの魔力を吸収すると、スサノオロ士の理力も吸収するべく襲いかかります。
その時点でモーゼットがどこにいたかは不明ですが、おそらくはアノドに吸収された、もしくはスサノオに倒されていたのではないかと。
この戦いは結局、アノドの敗北で終わり、アノドの降臨は防げたのです。
しかしその直後、今回の事件で活性化したアノドは、超聖神(善)の力を上回り、超聖神の肉体を奪い取ることに成功したのです。
しかし、ロココを始めとする4人の聖戦士の必死の反撃によってアノドは源層界に封印されることになったのです。
そしてまたまた時間は流れてスーパービックリマンの時代にまたまたモーゼットは大復活を遂げます。
そろそろ本人もイヤ気がさしてそうですが、またまた復活です。
今回はアノドの封印が解けていないせいで、モーゼットも実体なしの、精神体だけの存在として復活です。
そうして天魔界に赴いた彼は、スーパーデビルをうまくたぶらかし、アノド復活の為に必要な二枚の石版を
奪わせるように仕向けたのでした。そして同時に、今度こそアノドの「肉体」となるべき戦士を探し始めるのでした。
こんな感じでしょうか。