魔肖ネロ〜その誇り高き血統〜
はい。今回は魔肖ネロ、というかそのルーツに語りたいと思います。
すでに前回、前々回の辺りである程度語っていますが、私は魔肖ネロの魔肖般若パワーは、
エズフィトが起源だと考えています。
これはビックリマンスレッド14弾のアイデアが元になっております。
使えば使うほど増えていく夢の超エネルギー「魔肖般若パワー」。
それを時間と空間から自由に取り出す方法を発見した古代エズフィト王国は栄えに栄えました。
しかし盛者必衰の理、奢れるエズフィトも久からずだったのです。
強くなりすぎた魔肖般若パワーは制御できなくなり、暴走したエネルギーは
古代エズフィト王国を崩壊へと導いてしまったのです。
『ネロ魔身』
それから長い月日が流れ、天魔界のスーパーデビルがある古い書物を発見します。
それは魔肖般若パワーに関する記述が書かれていた本でした。
それに書かれていた内容は魔肖般若パワーは『依り代』を必要とすること、
そして使い方を間違えると使うものまで滅ぼしてしまう危険なエネルギーであることなどなどでした。
そして本を読み進めていくうちに、天魔界に伝わる六魔極を使うことで魔肖般若パワーを
天魔界でも引き出すことが出来ることを発見したスーパーデビルは、
この強力なエネルギーを使って、天使達を滅ぼす事を思いつきました。
しかし、用心深いスーパーデビルは「使うものまで滅ぼしてしまう」ようなパワーを、
さすがに自分自身で扱う気にはなれませんでした。天使達を滅ぼすのはいいですが、
自分まで滅びてはなんの意味も無いからです。
そこで、スーパーデビルは、魔肖般若パワーの依り代兼使い手として、別の存在を用意することにしました。
それが例のハニワです。そしてそのハニワに、古い文献から「 ネ ロ 」という記述を発見したスーパーデビルは、
ハニワに。『ネロの身体(からだ)』という意味で『ネロ魔身』という名を与えたのでした。
そして暴走防止の為にネロ魔身をブラック戒律で支配したスーパーデビルは、
ネロ魔身を六魔極の中心に添えたのです。
12人の悪魔の念魔が六魔極の魔力を高め、魔肖般若パワーを天魔界に召還します。
その強力なエネルギーは12人の悪魔の念魔によって導かれ、ネロ魔身のカラダを覆っていきます。
そしてすべてのエネルギーをその身に宿した時、ネロ魔身は最強の悪魔『魔肖ネロ』として生まれ変わったのです。
(それと、魔肖般若パワーの誘導や制御には、サタンマリアの超念魔も関わっていたような気がします。)
『魔肖ネロ』
さて、やっと生まれた魔肖ネロですが、スーパーデビルによっていきなり天聖界を攻めるように命ぜられます。
アニメ版を見る限り、生まれて10秒もたたないうちに「ゆけい!天聖界を滅ぼすのだ!」といきなり天魔界を追い出されます。
とても新しく生まれた「仲間」の誕生を祝うような雰囲気ではありません。まるでただの戦略兵器扱いです。
あまりといえばあまりなこのスーパーデビルの態度。それは何故かというと、実はスーパーデビル自身も、魔肖ネロが
恐ろしかったからなのです。
ブラック戒律で言う事を聞かせているとはいえ、相手は一国を滅ぼした強力なエネルギーです。
いつなにをキッカケにして暴走をはじめるか解りません。そうなれば天魔界は一巻の終りです。
だから、魔肖般若パワーを召還したら、出来るだけ早く天聖界に送りこむつもりだったのです。
竹内版の漫画ではその辺の記述はありませんでしたが、恐らくは同じように誕生・即・派遣だったのではないでしょうか。
天聖界に攻めこんだ魔肖ネロはアニメ版においても、シール版においても絶好調で天聖界を破壊しまくります。
若神子たちの攻撃をすべて受けとめ、みずからのエネルギーに変えてしまう辺りは無限エネルギーの面目躍如といった所です。
アニメ版においてエネルギーが増えすぎた魔肖ネロは、自らの体を崩壊させながらどんどん巨大化し、破壊を続けます。
そう、それはまるで古代エズフィトの惨劇を再現しているかのように。
天魔界からこの様子を見ていたスーパーデビルも、実はかなり焦っていたのではないかと思います。
天聖界を滅ぼした後、魔肖ネロが天魔界も滅ぼさないという確証はどこにも無かったからです。
『ネロ甲殻体』
さて、エネルギーが増えた魔肖ネロは、調子にのってぐんぐん巨大化を続けます。
そうするうちに、スーパーデビルが作った本だけを頼りに自作した「魔肖般若パワーの容れ物となる依り代のレプリカ」である
ネロ魔身は自分の形を維持していくことが出来なくなり、自己崩壊を始めます。
そこへ、自分の限界をはるかに超えるエネルギーをスーパーゼウスによって叩きこまれた結果、
魔肖ネロは、天聖界の一部を道連れに、とうとう大爆発を起こしてしまうのでした。(アニメ版)
しかし肉体は滅びようとも魔肖般若パワーは滅びてはいなかったのです。
ネロ魔身の砕けた体の破片を利用して、すばやくネロ甲殻体を構成した魔肖般若パワーは、
卵のような姿で、次界の方向を目指して飛び去ったのです。
(何故次界方面に飛び去ったかといえば、これはワンダーマリアが関係していると思います。)
(コロコロにも”ネロとマリアは交信(不思議コンタクト?)を行なっているらしい”という記述がありましたし)
(おそらくはエズフィト王家の末裔であるノアの娘であるワンダーマリアには、
魔肖般若パワーとなんらかの繋がりがあるからなのでしょう)
『デカネロン』
さて、次界に辿りついたネロ甲殻体は、次界第一エリア「次動ネブラ」に作られた魔幻型で、
魔覇ドラゴットの口内に用意された「卵」に取り付きます。
そして魔幻型のエネルギー源である源祖球のパワーを全て吸収することによって、
女ヘッド「デカネロン」として復活したのです。
このデカネロンは、悪魔ヘッドとしてはかなり強い方でしたが、かつての魔肖ネロほどのパワーは無かったようで、
目立った活躍も無かったようです。しかし、デカネロンの役目は別のところにあったのです。
それは、『魔肖般若パワーの完全な使い手』を産み出す事にあったのです。
ネロ魔身のような『依り代』を必要としない、純粋な魔肖般若パワーだけで構成された生命。
それを産み出すことが、魔肖般若パワーがデカネロンに与えた真の役目だったのです。
ゆえにデカネロンは命を産み出す存在として、女性の姿をしているのです。
デカネロンは、あくまでも「繋ぎ」だったのです。それゆえに、魔肖ネロほど強力な破壊エネルギーは必要無く、
自分の身を守る力で十分だったのです。(それでも天使たちにとっては十分脅威だったようですが)
『ネロン魔球』
さて、デカネロンは魔肖般若パワーの次なる世代として、腰につけた袋の中でネロン魔球を
産み出したのです。このネロン魔球は、おそらく魔胎伝ノアの「悪球」と同じように悪魔の卵なのでは無いかと思われます。
このネロン魔球は、魔肖般若パワーの使い手であるデカネロンが己の持てる魔力全てを注ぎこんで
作り上げた命、つまりは100パーセント純粋な魔肖般若パワーで構成された、まさに魔肖般若パワーの申し子なのです。
そしてこのネロン魔球に、悪魔の祭司である魔魂プタゴラトンが悪魔としての記憶と魂を注入したのです。
なぜプタゴラトンがデカネロンに協力したかといえば、やはりワンダーマリアが関係しているのでは無いでしょうか?
たとえばスーパーデビルの反目に回ったワンダーマリアの味方にする為とかなんとか。
その後、ネロン魔球を抱いた魔袋は次界第4エリア「天蓋瀑布」に流れ着き、そこでネロン魔球は羽化したのです。
しかし、なぜデカネロンが魔袋を手放ししたのかが解りません。
魔力を使い果たしたデカネロンは、激戦の中で戦死してしまったからでしょうか?
それともデカネロンは「ライオンは千尋の谷に我が子をつきおとす」主義だったのでしょうか?
私が思うに、それはおそらく、闘いの中で戦死してしまったのだと思います。
そうでなければ、魔肖般若パワーの次なる世代の入った大切な袋を手放してしまうはずがありません。
『フィニッシャー王』
さて、一人(?)天蓋瀑布に流れ着き、魔袋から出たネロン魔球は、周りの状況を判断し、瞬時に肉体を形成します。
その顔はネロそっくりで、潜在的魔力も高そうな彼。。
その後、どう言うわけか「超半理力」を手に入れた彼は、フィニッシャー王と名乗り、天使として、パフォマン聖烈組の一員として、
つまりは、天聖界側について活躍します。
なぜ「超半理力」を手に入れることが出来たのかは解りませんが、同じ弾にいる、「聖ブズ」がなにかカギを握っていそうです。
実は彼も「超半理力」の持ち主であり、またの名を「聖偶キング」というからです。魔偶王と呼ばれた魔肖ネロと何か繋がりがありそうです。
もしや聖ブズも悪魔がばけているのでしょうか?生まれたばかりで属性のハッキリしない”御子”の為に理力を与えたのでしょうか?
それとも聖ブズの超理力を”御子”が奪ってしまったのでしょうか????
『シャー王』
さてはて、天使vs悪魔の闘いは次界最終エリア「久遠エリア」まで続き、フィニッシャー王もここまでやってきたようです。
そしてここでゴ−ドン神、魔スターPの本当の姿である「魔スタリオス」と1戦交えたと記録にはあります。
しかしそこ頃にはもうフィニッシャー王は、『シャー王』と名乗っており、一体天蓋瀑布から久遠エリアまでの間になにがあったのか
非常に気になるところです。他のパフォマン聖烈組の面々はどうしてしまったのでしょうか???
悪魔の血に目覚めて仲間を倒してしまったのでしょうか??それとも魔スタリオスに倒された仲間の姿を見て
怒りのあまり、悪魔の血が目覚めてしまったのでしょうか???
この辺、非常に、実に非常に気になるところです。
『サイキュロス』
とまあまたまた長い時が流れ、次界での事。
魔肖般若パワーの御子である天使シャー王が聖魔和合で果たした役割は不明ですが、
彼のルーツ(本人?)であるサイキュロスは次界で次代として暮らしていました。
次代とは、次界に於いて、天使と悪魔が融合するか、激突した時に発生する新たな種族です。
ですが、サイキュロスの場合は、シャー王が、悪魔の力を宿した天使、ということで自分自身の中で
理力と魔力をぶつかり合わせ、(あるいは融合させ)で新たな命を作り出したのではないかと思います。
『ドラキュロス』
そしてそんなサイキュロスに目をつけた存在がいました。それが源層大魔性ブラック祖 ダ−クマターです。
ダークマターは、スーパーデビルに変わる新たなブラック戒律の担い手を探していました。
そして見つけたのが、強大な魔力をその身に秘めた悪魔系次代、サイキュロスだったのです。
ダ−クマターはサイキュロスをさらうと、パワーアップを行ない、黒天魔界の王ドラキュロスとして復活させるのでした。
(ダークマターがサイキュロスをパワーアップする方法は、シールではベイギャルズから奪った理力を与えていましたが、
アニメ版では「イタズラを一生懸命やること」でパワーアップさせていたようです(汗))
『内裏ネイロス』
ドラキュロスにパワーアップしたサイキュロスは、次にいきなりエズフィトにさらわれてしまいます。
なぜエズフィトがドラキュロスをさらったかについては皆さんも良くご存知さと思いますが、
「滅亡寸前のエズフィトを救う為に強い魔力を持つ者が必要だった」からです。
ですがこれはかなり端折った説明です。正確には「滅亡寸前のエズフィトを復活させる為に、
強大な魔性般若パワーを制御できるだけの魔力をもったものが必要」だったのです。
だから、魔性般若パワーの化身であるドラキュロスが選ばれたのは至極当然のことだったのです。
さて、エズフィトに連れてこられたドラキュロスは、「エズフィトに恵みをもたらす太陽王」である
ネイロス像に魂を吹き込まれることによって、内裏ネイロスとして再び生まれ変わったのです。
(これによって魔性般若パワーは実に数万年ぶりにめでたくエズフィトに帰ることが出来たと言えるでしょう。)
ちなみにドラキュロスの体ですが、これは残っていないと思います。
何故なら、ネイロス像に魂を吹き込む際に、すべての魔力を『体ごと』、魂に変換して注入したからです。
だから、反ソルネイロスになったときに、ネイロス顔ではなく、ドラキュロス顔なのだと思います。
『フィアンマッドーチェ』
次にネイロスはパンゲに現れます。土の大層の王子フィアンに憑依しての再登場です。
なぜフィアンに憑依していたかというと、これはネイロス像が破壊されてしまったせいで、
中身の「ドラキュロスの魂」が投げ出されてしまったからだと思います。
なんでネイロス像が壊れたかといえば、マルコに破壊されたかダークマターに破壊されたかだと思います。
マルコロナ光獣との闘いで破壊されたか、はたまたその前にブラック祖の爆逆魔水に飲み込まれたか…
ともかくドラキュロスの精神は、エズフィトやパンゲの辺りをおかしな具合にふわふわ漂い、
たまたま通りかかったフィアンマッドーチェにとりついちゃったんでしょうね。
『反ソルネイロス』
その後、フィアンマッドーチェから追い出されるか、フィアンの体が死んでしまったかして、
またしても精神だけの存在になってしまったネイロスの最終形態です。。。
もうここまでくると魔力もほとんど失っているようで、うっすらとした影にしか見えないときもあるようです。
月を覆う雲の影にその姿をみる…もう霊魂かなんかのレベルですね。
ちなみに、反ソルネイロスの顔がネイロスでなく、ドラキュロス風なのは、ネイロス像が破壊されて
ドラキュロスの魂が出ちゃったからなんですね。だから正確に言うと『反ソルドラキュロス』なのでしょう。
『魔僧ダビデス』
スーパービックリマンの時代に登場したネロ系の悪魔です。ダビデスのときに彼のことはだいたい語ってしまったので
あまり書くことはないんですが、生まれたのはもしかしてパンゲ(海の帝国)なんじゃないかなーと。
フィアンとネイロスが融合したときに、滅びかけたエズフィトの地から、土の大層への民族大移動があってもおかしくは無かったんじゃないかと。だから、メカタ−トルのパトラ副長がエズフィト系の顔立ちだったりするんじゃないかと思いますね。
『魔肖ネロ』(スーパービックリマン版)
ええと、スーパービックリマンのメカっぽいアレです。私はあのネロは、スーパーデビルの作ったバイオ悪魔だと思っています。
つまり、ふたたび戦乱の時代になり、部下が必要になったスーパーデビルは、作る事にしたんですね。集めるんじゃなく。
これはデビルの徹底した管理主義の現れであり、シヴァマリアのような裏切り者を2度と出さない為の手段だったのだと思われます。
だから、四天王と呼ばれる天魔界の四大ヘッドは全員スーパーデビルの作ったバイオ悪魔であると思われます。
古の時代にこっそり収集しておいたいろんなヘッドたちの髪の毛かなんかから、クローンを作り、遺伝子をいじって
創り出したのでしょうね。
魔肖ネロも、おそらくは「魔肖般若パワーの安定した供給」技術を確立したスーパーデビルが、
ネロ魔身よりももっと強靭なボディをもつ機械で出来た依り代を元にして、暴走の危険のない兵器を作り上げたのだと思います。
ただし安定した分、相手のパワーを吸収したり、巨大化したりなどは出来なくなっているようです。
あっさりとフェニックスに負けてますが、それも安定していたが故なのでしょうね。
もし昔の魔肖ネロがそのまま復活していたら、スーパービックリマンは「第一話最終回」になっていたと思います。
とまあ、ここまで駆け足でネロ系のルーツたちを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
もし、「ここがちがう」「ここがへんだ」なんて意見がありましたらメールでも掲示板でもいつでもどうぞ。
大歓迎です。楽しく語り合いましょう。