「道場以外だと受け身が出来ない」と書いたばかりですが、実はその事は、初心者や白帯あたりの、まだ受け身が上達していない人の話です。
有る程度稽古していれば、だんだん畳が無い所でも受け身は取れるようになります。私は先日、職場の旅行で行ったホテルの部屋で、稽古みたいな事をやりたくなって、狭い所で後受け身でゴロゴロ転がっていました。周りに迷惑が掛からないように静かに、しかも周りのテーブルにぶつからないように、小さく正確に回るようにしました。
これを見ていた後輩が、「もっと派手に転がるのかと思っていましたが、こんなに狭い場所で出来るんですね。」と言っていました。合気道の受け身を、柔道みたいな受け身と同じだと思っている人もいるようですが、合気道の受け身は時には腰投げのような場合には柔道受け身にも近くなり、一瞬の厳しい当て身による投げに対しては、柔軟に反りを行いながら、滑るように受け身をとったり、余裕があれば、小さくその場で回る事も出来ます。中には受け身を取りながら蹴りを出してくる人だっていますから、受け身=負けと単純に考えられない側面が有るのです。
一昨年と去年、近くのワープ上里という文化ホールで行われる、ワープ上里フェスタという各文化団体の発表が有りまして、それに我が道場が出ました。そこの舞台は板の間ですが、みんな普段どおり受け身を取っていました。
本当に受け身が出来る人は、コンクリートの上でも受け身が出来ます。したがって静かに転がる位なら、部屋に畳みが無くても出来るのです。稽古に来ない日でも、カーペットの上でも、静かに小さく回る事をたとえ1分でもやると、それだけで、血の循環も良くなり、次の稽古への意欲も増すというわけです。
受け身を1分さえやる時間も無い人などいないはずです。やはり毎日転がれば、毎日が楽しくなります。
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