道場には様々な年齢層、様々な職業の人が集まります。そしてそれぞれの事情に合わせて稽古する事になります。
我が道場でも、時間的に忙しい人、怪我をしている人、風邪を引いてしまった人と、なかなか万全な体勢で稽古に臨める人ばかりとは限りません。
長く稽古していれば、その中でちょっとした間違いで痛い箇所が出てくる場合も有るでしょう。中高年で稽古している人は、特に合気道に原因が無くても手首を痛めたとか、腰が痛い、膝が悪いなど、どこか悪い箇所を抱えている事も少なくありません。
私はそういう悪い箇所、痛い部分の有る人には、どんどん申告してもらう事を勧めます。その事で私もその日の稽古に工夫を加えます。
手首が痛い人には、手首を痛くするような技は、それを極める手前で止めるように相手に指示します。腰が痛くて受け身がしんどい人の場合、その受け身の前で技を止めるように稽古相手に指示します。
また、また、そういう人がいる時こそ、普段流してしまっているような、体裁きや、武器の技といった事を行う良い機会となります。やるべき事は沢山有り、その時の創意工夫という私自身の勉強になるのです。
「自分はここが痛いから稽古を休もう」と考えたのでは、もったいないのです。痛い箇所が有る為に出来ない事が有れば、その他に出来る事も有るのです。「自分は今これが出来ない」ではなく、「自分は今これが出来る」という考えで稽古に臨むべきなのです。
その時々で、己が出来る事に最善を尽くすという考えです。
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