一番簡単な円弧の墨出し方法

円弧の墨出しは、弦から垂直距離で円弧のポイントを取って行く方法が一番簡単です。

下図のようなイメージです。

青色の点線の距離は、「差し金」を使います。

円弧墨出しポイント図作成機能の使い方

ホームページよりダウンロードした「PointGetteR.zip」を解凍し、「PointGetteR.xlam」を開きます。

エクセルが起動すると、リボン内に「円弧墨出ポイント図」が作成され、

その中の「起動」でPointGetteRが起動します。


この例では、半径1,500mmで、始点座標(-1000,100)、終点座標(1,000,-100)の時を考えています。

中心点の座標を計算する」を実行すると、中心点が算出されるので、現場に該当する中心点と形状(始点から終点へ時計回りか反時計回りか)を選択します。

次に、

ポイント図作成」を実行すると、新しいシートに計算結果が表示されます。

実際の現場での墨出し手順は、

  1. 始点、中点1~中点3、終点のポイントを墨出します。
  2. 弦1~ 弦4を墨出します。
  3. それぞれの弦を矢印方向に墨出しピッチ250mmで割って行きます。
  4. 差し金を用いて、垂直距離を測れば円弧のポイントが出ます。
    (弦1~ 弦3は同じ形状ですから、薄べニアで円弧定規を作る方法もあります。)
  5. 円弧のポイントをつないで行けば、円弧が描けます。

イメージ的には、下図のような感じです。

【注意事項】

  1. 「弦の長さ」は、「使用する差し金の長さ」で調整されます。
    垂直距離が「差し金の長さ」を超えると、弦の長さは自動で短くなります。
  2. 弦の数がn本の時、弦1~ 弦n-1 までは、同じ弦長です。
    同じパターンの墨出し作業になります。
    最後の弦nは、調整弦になりますので、 弦長が短くなり、「垂直距離」が変わります。