シート名を変更してもオブジェクト名は変わりません。
ショートカットキー[Alt]+[F11]でVisual Basic Editor を表示させると確認出来ます。
下図の場合、プロジェクトのシート構成を見ると、「 Sheet1(ABC週間1) 」と表示されています。
「 Sheet1 」がオブジェクト名であり、括弧の中がシート名です。
シートのプロパティでは、(オブジェクト名)欄がオブジェクト名であり、Name欄がシート名となります。
プロパティでオブジェクト名やシート名を変更する事が出来ます。
シートをコピー(移動)すると、同じオブジェクト名がコピー(移動)先にあれば、エクセルがオブジェクト名を勝手に変更します。
下図は、シート名「 TEST 」、オブジェクト名「 TT 」というシートを同じブック内に2回コピーした場合です。
オブジェクト名が「 TT1 」、「 TT2 」と変わっています。
クリエイト工程表アドインでは、工程表を描いたシートとは別に、その工程ラインを管理するシートが非表示で作成されます。
工程管理シートは、工程表を描いたシートの「オブジェクト名」を「シート名」で利用しています。
これは、工程表を描いたシート名を後から変更しても、工程管理シートとのリンクが外れないようにする為です。
バージョンCOMFY.015までは、エクセルが勝手に命名するオブジェクト名を利用して来ました。
しかし、それでは他のブックに「工程を描いたシート」と「工程管理シート」をコピー(移動)すると、同じオブジェクト名が存在すると「工程を描いたシート」の「オブジェクト名」が変更され、「工程管理シート」とのリンクが外れます。
これを防ぐために、バージョンCOMFY.016からは、「工程を描くシート」に唯一無二の「オブジェクト名」を命名するようになりました。
オブジェクト名は、「 Z●●●●●●●●」という形式になります。
下図は、シート名「ABC商事月間(2022年11月)」に工程を描いています。
この時、工程ラインを管理しているシートは、非表示シートのシート名「ZVMU8LvHW_描画履歴」です。
シート名の「_描画履歴」の前の「ZVMU8LvHW」が、工程表を描いているシートのオブジェクト名です。
何らかの要因で、工程表を描いているシートのオブジェクト名が変わってしまい、工程ラインを管理しているシートとリンクが外れてしまった時は、工程ラインを管理しているシート名「Z○○○○_描画履歴」の「Z○○○○」の部分を工程表を描いているシートのオブジェクト名に書き換えれば、リンクされるようになります。