マイクロシースヒーター

ニクロム線などの発熱線をパイプの中に入れ、碍子やマグネシア粉で
内部を絶縁した電気的ヒーターを「シースヒーター」もしくは「シーズヒーター」
(shath=「刀の鞘」豆類の「さや」といった意味)と呼びます。
これらを引き伸ばして外径を可能な限り細く、ワイヤー状にしたものが、
当社のヒーター製品に使用している「マイクロシースヒーター」です。
その細さゆえ、自由に曲げ加工ができるため、さまざまな形状に対応できるのです
ノズルヒーター
直径の異なる2本のパイプの間に 巻き加工したマイクロヒーターを挿入したもので、 主にプラスチック射出成形機のノズル加熱用として 用いられます。 内面を精密仕上加工するため、温めたいものとの 密着性が高く、溶融プラスチックの付着や 腐食性雰囲気などの悪条件の中でもその構造上、 発熱体に影響を受けることがなく、 耐久性が高いという特徴を持っています。
バンドヒーター
マイクロシースヒーターを太さのある円筒形のものに固定するために 発案したもので、加熱するものに合わせて巻加工したり、つづら折りに加工したヒーターを ステンレス製のバンドを用いて固定するものです。 バンドにステンレスを使用しているため高温や腐食に強いので、主にプラスチックの成形加工機に 使用されています。 また、ヒーター部分に当社独自のフラットベースヒーター(実用新案)を使用することにより、 被加熱物との密着性が増し、高い熱効率を得ることができます。
プラグヒーター
加温する液槽の側面から 管用ネジのソケットを取り付け加工し、 そこからこの本体を挿入して利用するタイプの ヒーターです。
投込みヒーター
バケツや缶のような 簡単な容器に本体のフックを引っかけて 内容物を加温するものです。 このタイプのヒーターは、取り扱いが比較的簡単なため、 阪神大震災の時には湯を沸かしたりする用途に使用され、 大活躍しました。
容器底付け型ヒーター
容器の底面あるいは側面に 取り付けて使用するもので、 従来のシースヒーターに比べ200V、 3相タイプのものでも取付金具を小さくでき、 コストを割安にできます。
カートリッジヒーター
マイクロシースヒーターをステンレス製パイプの中に 封入、密閉した非常にコンパクトな発熱体です。 ご使用の環境により、被加熱物に直接挿入したり、固定ネジを用いて取りつけたり、 あるいは極低温(水等の加温)においては、上の写真中央のようにして投げ込みとして 使用することも可能です。 もちろん高温にも対応しています。
熱風器用ヒーターユニット
マイクロシースヒーターをステンレスの筒状の容器内に巻き込んで、 その両端に吸気口と排気口を取り付け、温度センサー等で構成された熱風器用ヒーターです。 主にコンベアー、電気炉内を流れる洗浄後の部品の乾燥等多くの機器に使用されています。
プレ−ト型ヒーター
マイクロシースヒーターのもっともオーソドックスな応用例の一つで、 アルミ板やステンレス板に溝を彫り、これにマイクロヒーターを埋め込み、 合わせ板をネジ止めまたは溶接加工等により密封を施し、 真空用、半導体機器用等のプレートヒーターとして対応しています。