| 絵本のカバーは何の為? |
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ある種の人にとって、「本」が「コレクション」的意味合いを持っているという事はそう珍しくはありません。かつての私の本もそうでした。本が私にとってそういう意味合いをもつようになったのは高校時代頃からだったでしょうか、それまでは気にならなかった「キレイさ」というものが気になりだしました。私と実際に面識のある方からはとても信じられない話でしょうが、当時の私は、本が汚れたり、折れたり、という事に対してかなり神経質だったものです。 その、本の「キレイさ」の中には当然本のカバーというものも含まれていました。本を読んでいるうちにカバーがずれて持ちあがり、本からはみ出た部分が折れ曲がってしわしわになる・・・等という事は到底許される事ではありませんでした。お気に入りの本には、その上から更にカバーがなされ、傷まないように気を配られていたものでした。 しかーし!子供をお持ちの全ての方が、おそらくは同意して下さるでしょう。子供、それも1、2歳の子供にそんな事を要求するのは、猫に鍋焼きうどんを食べろというようなもんです。 で、たまたま一時期そんな事に神経質になるというよろめきはあったものの、その実、根っから「おおざっぱ」で「がさつ」で夫からはサザエさんと呼ばれる私は、その考えをあっさりと変える事になりました。 それまで、いかに美しく保つかに心血を注がれていた(というのはちょっと言い過ぎだけど)私のコレクションであった絵本たちは、あっさりとムスメの「おもちゃ」となりました。要するに、よだれと手垢と折れ、破れに身を投じた訳です。 で、疑問でならない。子供の本の表紙カバー。あれって何の為? カバーのついた絵本で今まで手にしたものは、例外なくカバーを取ってもそこには全く同じ絵が書かれている。付けておいても、ひとたび子供が本を手にしたら、そんなものが定位置にあるのは数分が限界。あっという間に床の上でムスメの足の下だの、お尻の下に折れ曲がっているのが関の山。 絵本といってもまだ、3歳以上の子供が楽しむような本であれば、まだしも分かります。しかし、どう見ても 0歳児向け、という本にまでご丁寧にカバーがついていたりする。はっきり言って「嫌がらせ?」とか思ってしまう。 という訳で、我が家では絵本のカバーは、我が家の玄関を入った次の瞬間には取り外される習わしになっています。そこには今や、初めて絵本のカバーを外してしまったときの逡巡はカケラもありません。もう、まったく当然の事として事務的に取り外されています。まあ、捨てるのはもったいないので、そのうち切り刻んで娘の為にパズルでも作ってやるかな、とか思っていますけど。 |
Presented by Akane Takagi