書籍:「はっとりさんちの狩猟な毎日」

超ワイルドな夫のいる暮らし『はっとりさんちの狩猟な毎日』

書名:はっとりさんちの狩猟な毎日
著者名:服部小雪
発行所:河出書房新社 定価:1500円+税

 著者の夫、服部文祥(ぶんしょう)さんは、できるだけ装備を持たずに、食料や燃料を現地で調達しながら長く山旅を続ける、サバイバル登山家である。その世界で彼を知らない人は、もはや皆無であろう。

 彼の生き方は野性的だ。一見、本能の赴くまま振る舞っているようで、行動すべてにバランス感覚を重視している。物事を深く考え、教養もあり、生き物すべてに造詣(ぞうけい)が深い。ブレのない生き方、圧倒的な文章力には、男女問わずファンが多い。

 文祥さんの言動は、現代の食問題や社会問題の原点を突いている、と私は長年思っている。そして、どの書籍からもふと垣間見える決してストレートではない家族への愛情表現が、文祥さんの人間味を増し、なんとなく憎めない。そんな彼との暮らしを赤裸々につづった書籍を、妻の服部小雪さんが発売するとあり、話題にならないわけがないと思った。

 小雪さんは美大でワンダーフォーゲル部に所属した経験を持つ、山に魅せられたイラストレーターだ。それゆえ、文祥さんと「自然の中で暮らしたい」という共通の考えから結ばれたのは納得する。しかし実際の生活は、小雪さんが描いた将来像とは大きく異なった方向へ展開する。
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https://www.asahi.com/and_w/20190909/875354/
2019/9/9 ほんやのほん 朝日新聞デジタル

2019年09月11日