反毛皮の波で苦境に、カナダ先住民の伝統的なわな猟師たち

 2020年春、ジュールズ・フォーネル氏は、現金6万ドルを持ってカナダのコルビルレイクに到着した。氏はカナダ、ノースウエスト準州政府の毛皮バイヤーで、北極圏にあるこの人口130人の集落までやってきたのは、テン、マスクラット、オオカミ、キツネ、オオヤマネコの毛皮への前金を支払うためだった。

 しかしその冬、英女王エリザベス2世はもう毛皮製品を購入しないとの話が伝わってきた。この噂が人々の間に広まり、どうやら毛皮を買う人はひとりもいそうにないと考えた地元のわな猟師たちは、わなを仕掛けていなかった。フォーネル氏は、6万ドルの現金に手をつけないまま現地を去った。あれから2年がたっても、コルビルレイクでの毛皮取引は回復していないとフォーネル氏は言う。「この地域のわな猟は壊滅的な打撃を受けました」
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2022/6/5 ナショナルジオグラフィック

2022年06月14日