超音波で害獣被害防げ 神戸の企業が装置開発 スマホなどで操作

 産業用電子機器製造ベンチャーのイーマキーナ(神戸市中央区)は、超音波でネズミなどの害獣を寄せ付けない装置「エバジー」を開発した。IOT(モノのインターネット)技術を使い、スマートフォンやタブレット端末で操作できる。昨年12月に発売し、食品工場・倉庫や飲食店、畜産業者向けに年間千台の販売を目指す。(大島光貴)

 同社はIT会社や電子機器メーカーに勤めた経験のある藤井誠社長(49)らが昨年7月設立した。従業員は3人、資本金は300万円。食品工場などの関係者から、ネズミに商品がかじられ、ふん尿にも悩まされていると聞き、システムエンジニア(SE)の社員らと装置開発に取り組んだ。

 エバジーは高さ約15センチ、重さ約1キロ。小型コンピューターを内蔵してIOTに対応したのが最大の特長。スマホなどで電源のオン・オフや一定時間出力を止めるタイマー設定ができる。今後、新機能を付加するなどソフトウエアの改良を続け、購入済みの利用者にも有償で改良版を提供する。

 スピーカーから出る超音波は、害獣は嫌うが人にはほぼ聞こえない。国内の機器では最大級の110デシベルの超音波を出すことができ、前方10メートルまで効果を確認した。音の周波数やパターンを自動的に変更してネズミが慣れるのを防ぐ。イタチやアライグマなどにも有効という。

 今春にも予定する第1弾のソフト更新では、遠隔制御や曜日ごとのタイマーの機能を追加する計画。藤井社長は「神戸にいながら大阪で電源を入れられるようにしたい」と話す。配線をかじられる被害が起きているという電気設備業界などにも営業を広げ、将来は海外への販売も目指す。

 税別9万2千円。イーマキーナTEL 078・232・7251
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https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201901/0012007024.shtml
2019/1/25 ひょうご経済+

2019年02月13日