ニュージーランドの銃所有率はここ10年で、世界のトップクラスに入るほど上がっている。だが、銃による殺人の割合は、世界平均を大きく下回る。銃器所有者の多くが狩猟家と農家だからだ。
3月15日、クライストチャーチで起こった銃乱射事件で、少なくとも49名の死者が出た。これは2017年、ニュージーランドで起こった殺人総件数よりも1人多い数だ。
今回の2つのモスクでの襲撃は、同国ではこの70年以上で最悪の乱射事件となった。この乱射事件は、人口500万人弱のニュージーランドで銃規制議論の新たな材料になろう。
同国の銃器取締法は、隣国オーストラリアよりも緩いと見られてきた。一方で、米国に顕著な銃をめぐる議論の深刻な二極化からはおおむね自由だった。
「シドニー公衆衛生学校」が母体の「GunPolicy.org」によれば、ニュージーランドでは一般市民の銃所有が2005年から62%増加した。一般市民が所有する銃の総数は、合法・違法合わせて、2017年には150万丁に及んだと同団体は報告している。
サイズも大きめで、両手で射撃するライフル銃と散弾銃が、ニュージーランド国民には好まれている。つまり、狩猟か、あるいは農家が家畜を守るために使われる可能性が高いということだ。
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2019/3/16 クーリエ・ジャポン