郡上市白鳥町出身で東京在住の大学院生片桐裕基さん(22)が十八日、猟銃でイノシシやシカを狙う大物猟に初挑戦した。同市猟友会には約二百四十人が所属しているが、片桐さんは猟銃所持者の最年少会員。猟友会は高齢化と後継者不足に直面しているだけに、関係者は若い仲間を大歓迎している。
同日朝、大物猟の拠点になっている白鳥町大島の河隆建築にオレンジ色のベストを着込んだ会員八人が集まった。片桐さんは、猟の師匠で同社社長河合隆治さん(61)の指示を受け、地元の猟場に車で出発。猟犬を連れて獲物を追い、射手が待機した待ち場まで追い込む「勢子(せこ)」を務めた。
自動式散弾銃を背負った片桐さんは、先輩猟師と一緒に山を歩き、滑り落ちてしまいそうな急斜面や深いやぶを汗だくで乗り越えた。この日はイノシシの足跡やシカの鳴き声を何度か確認したものの、猟果には結び付かなかった。
初めての銃猟を終えた片桐さんは「銃の重さをあらためて感じたが、みんなで力を合わせる狩猟は楽しい。これからも郡上で猟を続けながら、同世代の仲間を増やすために情報発信したいと思います」と話した。
片桐さんは同志社大から早稲田大大学院環境・エネルギー研究科に進み、現在は東京都内で暮らしている。大学三年の時、テレビ番組で知った狩猟に興味を持ち、父と親交がある河合さんの協力で大物猟の現場を何度も見学。四年生で「わな猟」の狩猟免許を取得したのに続き、今年夏に猟銃の所持許可を取った。
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http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20181120/CK2018112002000010.html
2018/11/20 毎日新聞