ヤマビル人里に拡散し、8市町で生息確認 野生生物が媒介 県が対策手引「忌避剤使用を」 栃木

 人の血を吸って皮膚の腫れなどを引き起こす「ヤマビル」の生息域が、県内で拡大している。元々は山中に生息していたが、シカやイノシシなどのひづめに潜んで拡散したといい、近年は人里や田畑にも出没するようになった。県は独自の対策マニュアルを作成し、服装対策や忌避剤の使用を呼びかけている。

 ヤマビルは体長約1~5センチで、山林に 堆積たいせき した落ち葉など、日陰の湿った環境を好む。人の体温やにおい、わずかな振動などを感じ取ると、しゃくとり虫のようにはい回り、首や手首などから吸血する。感染症を媒介することはほぼないが、吸血の痕から出血し、1週間~1か月は赤く腫れるなどの症状が残る。

 県森林整備課によると、ヤマビルは2008年頃まで、県西部の一部の奥山に生息していた。だが、ヤマビルの運搬役となる野生動物の増加などにより、徐々に人里まで生息域を拡大。21年度の県の調査では、足利、栃木、佐野、鹿沼、日光、矢板、那須塩原市、塩谷町の8市町で生息が確認されている。
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2022/5/11 読売新聞

2022年06月02日