コロナ、動物から人へも シカなど野生種監視へ

 新型コロナウイルスは動物にも感染する。国際獣疫事務局には、世界35カ国で23動物種の感染が報告されている。大多数は人からの感染だが、2020年にオランダなどの農場で毛皮用のミンクから人への感染も発生。大量殺処分につながった。動物から人への感染は、限定的ながらその後も報告が続いている。

 香港では今年初め、ペットショップのハムスターから店員と客が感染したとみられる事例が発生。北米では野生のオジロジカでの感染拡大が判明しているが、カナダでシカと接触した住民1人の感染が分かった。6月にはタイで、飼い主から感染したネコを検査した獣医師が、ネコのくしゃみを顔に浴びた後に発症したと報告された。

 前田健(まえだ・けん)・国立感染症研究所獣医科学部長は「心配なのは野生動物での流行。厄介な変異ウイルスが発生する恐れもあるからだ」と話す。前田さんらは国内で野生のシカ、イノシシなどの感染状況の調査に着手。「こうした監視を地道に継続する必要がある」と言う。
…詳細はリンク先へ …
https://mainichi.jp/articles/20220726/ddl/k27/040/398000c
2022/7/26 毎日新聞

2022年08月09日