豚熱の発生に伴い、野生鳥獣の肉(ジビエ)に取り組んできた狩猟者や農家らの収入が激減し、深刻な経営難に陥っている。加工処理施設も、鹿肉だけでは減収分は補えず、厳しい状況が続く。農水省が野生イノシシの感染が見つかった半径10キロ以内の流通の自粛を要請したためだ。農水省は新たな支援策を講じるものの、ジビエに取り組む若者らからは「このまま泣き寝入りするしかないのか」と悲痛な声が漏れる。
収入補填策なし
農水省によると、豚熱に感染したイノシシは12県で見つかっている。同省は感染拡大を防止するために各自治体に野生イノシシが見つかった半径10キロ圏内の流通自粛を呼び掛けているが、収入補填(ほてん)などの支援策は講じていない。同省は地元のイノシシが利用できない場合、経営が続けられるよう感染確認区域外からイノシシを調達するための保冷車の整備や搬送経費の助成事業などで対応する。
同省は「直接的な経営支援の仕組みはない。搬送経費助成などの支援を活用してほしい」と呼び掛ける。
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2020/3/7 日本農業新聞