テント泊中の50代女性を襲った“真夜中の暴走グマ”

「足元で黒い大きな生き物が両腕を振り回し…」
「右膝の横の肉がえぐれた」テント泊中の50代女性を襲った“真夜中の暴走グマ”

 壮大な山の自然を感じられる登山やキャンプがブームになって久しい。しかし山では、「まさかこんなことが起こるなんて!」といった予想だにしないアクシデントが起こることもあるのだ。
 ここでは、そんな“山のリスク”の実例や対処法を綴った羽根田治氏の著書『山はおそろしい 必ず生きて帰る! 事故から学ぶ山岳遭難』(幻冬舎新書)から一部を抜粋。小梨平キャンプ場で起きたクマによる人身被害を紹介する。(全2回の1回目/2回目に続く

「クマが目撃されているから気をつけてくださいね」
 岐阜県との県境に近い長野県松本市の西端、梓川(あずさがわ)の上流部にある標高約1500メートルの上高地は、日本を代表する山岳観光地のひとつ。槍・穂高連峰の登山基地としても広く知られており、シンボル的存在の河童橋(かっぱばし)から仰ぎ見る穂高連峰の景観はつとに有名だ。
 その上高地の自然林のなかに整備された小梨平(こなしだいら)キャンプ場は、バスターミナルから徒歩約10分という好ロケーションにあり、春から秋の開設期間中は、大勢の登山者やキャンパーらで賑わっている。
 浅山忍(仮名・50代女性)がこの小梨平キャンプ場を訪れたのは、2020(令和2)年8月8日のことである。
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https://bunshun.jp/articles/-/54617
2022/5/28 文春オンライン

2022年06月09日